葬式無用論の人々 | 気になる映画とドラマノート

気になる映画とドラマノート

厳選名作映画とドラマを中心に、映画、テレビ番組について、思いついたこと、美麗な場面、ちょっと気になる場面に注目していきたいと思います。

 白州次郎も正子も葬式、告別式ともにおこなわなかった。

 とにかく、死と式とをむすびつけたくなかったらしく、酒盛りはした。

 結婚式はどうだったかというと、ただホテルに親族20人が集まって会食した。

 ただし、二人には墓がある。これが本人が希望したのか、親族が作りたくて創ったのかは、自分がわからない。

 中江兆民も、葬式は拒否したが、当時はそもそも告別式という観念がなく、葬式を拒否した兆民の意思を尊重した友人たちによって、はじめて告別式が誕生した。兆民には、墓はない。

 直葬じきそう とはなにか(東京の20%)これは費用は30万円ほどで、一般的に葬儀費用平均200万円というのは、直葬ではない葬儀で、会葬するような社会関係のある場合だ。

 自宅に安置

 通夜

 読経の後、「遺体を直接火葬場に運び、火葬する」

直葬ではないばあい

 寺や葬祭場に安置

 通夜

 葬儀・告別式

 高齢になると、会社員時代の付き合いも終わって相当数経つ、親族も死亡しているので、男女ともにそういうことになる。

戦前までは、石の墓はそう多くはなかった。

 土葬であれば、棺おけが腐食して、土が陥没して、石墓は倒れるからだ。

 仏教葬儀のはじめは、

 中国の宋の「禅苑清規」

 僧侶のための葬儀法

「在家」の一般信者を、亡くなった時に、いったん出家したことにして、「出家者の証」である「戒名」をつけて、「僧侶の葬儀法」を適用したのが、一般的葬式仏教のはじまり。つまり、方便なのだ。

これに「世間体」の観念が加わって、葬式が成り立っている。