大河ドラマ江の評判が非常に悪い。大河ドラマは期待が大きいだけに、失望すると、批判がきつい。
なぜ期待がおおきいかと言うと、そもそも民放が、時代劇は作っても歴史劇は、ハナから作る気がないような事になっているからである。
背景はともかく、今回の江はいつも以上に批判がすごい。
批判の中でも、秀抜なのをあげてみると、
1.ライトノベルのように、あまりにも軽い。2.江、初、茶々の子ども時代を子役にするべきだった。
3.岸谷五郎の秀吉がピエロのように極端な演技。
などだが、私の考えでは、ドラマの競争にしのぎをけずる韓国ドラマよりも、NHKの大河ドラマは、よほどせせこましく視聴率を気にしすぎていることがこういう結果を招いたのだと思う。
何故か。
最初に、7歳から13歳頃の少女の役をどうして、上野樹里や宮沢りえなどにさせるというおかしな事が起きるかと言うと、まさに、スターを見せなければ視聴率を取れないと踏んだからに違いないのである。
後から、どう批判されようと、とにかく、誰でも知っている、あの美人女優たちの姿をみせることが視聴率には最重要だと考えたから、こえなったろう。
大河ドラマは、もっと視聴率を気にするよりも、歴史エピソードを取り入れることに力を注ぐことが大事だと思う。
視聴者をある意味、馬鹿にして、見栄えがいいとか、話題性のあるタレントを登場させるということに血道をあげている限り、大河は、恥ずかしくて外国にも輸出してほしくないドラマになってしまう。
今の大河ドラマは、批判する側に部があると言わざるを得ないところがある。
大河ドラマのスタッフはもっと信念と責任感を持って作るべきだ。
そうすれば、視聴率は回を追うに連れて良くなっていくはずで、
なりふり構わず視聴率を追っても、結局は途中で飽きられる。
一番大事なのは、小説的エピソードではなく、歴史資料にもあって、なおかつ、事実は小説よりも奇なり、といった人間的エピソードを盛り込むということが、今後の大河ドラマに必要なことだと思う。