サンオクは清国に取引に行った夜、先輩に無理矢理娼館に連れて行かれ、そこであった娼婦に「助けて下さい」と言われて、自分が清国の商人から将来性を見込まれて贈与された天銀200両をすべて使って娘を自由にする。
娘は感謝の方法もわからず、せめて名前だけでも、と言う。
娼婦に200両を使ったと聞いて、他の男たちは呆れるが、タニョンは、あの人は利益よりも人を残す商人です。
と言う。
サンオクの行為を知った(マンサンの大房テバン(社長)はむしろ、「たいした男だ」と認め、サンオクを昇格させる。16話(タニョンの属する商団と違い、マンサンの社長は人徳者)
一方タニョンは、
かつて大房テバンさま(ソンサンのテバン=社長のこと)に反抗したソルバンの店長は幼い頃から荷をかついで山野を歩いた行商でしたが、誇りは人一倍でした。炭は量をはかって燃やし、コメは一粒でも倹約するのが、商人だと言っていました。接客の時は品性正しく、礼節を守り・・・松商ソンサンの名に泥を塗ってはならぬと言っていました。行商人たちは冬場に山道を歩く時にも毒草を加えて体を温めて酷寒に耐えたそうです。
私は大房テバンさまの意に背いても人としての道理を貫きます。16話