気になる未成道 柿生町田線(その4) | kubodiのちっとも新鮮でないネタ

気になる未成道 柿生町田線(その4)

2011年1月、4月、2014年3月訪問
 

川崎市と町田市を結ぶ都市計画道路のひとつ。
神奈川県に入っても、相変わらず未成区間が続きます。
 

ここは横浜市青葉区奈良町。奈良北団地と呼ばれる辺りを南北に縦断します。この場所でも「その3」でご紹介した大きな交差点のように、バス折り返し場として利用されています。ここからは東急田園都市線の市ヶ尾駅、青葉台駅、JR横浜線の十日市場駅、そして両線が交差する長津田駅方面へと向かうようです。またこの団地内にはもう1ヵ所折り返し場があり、小田急線鶴川駅方面へと向かうバスが使用しています。

バス折り返し場の先は斜め左方面に登っていくのが道なりに見えます。しかし柿生町田線のルートは登らずに進み、写真の橋の下を通ります。この橋の反対側の橋台は樹木に隠れて見えませんが、将来柿生町田線の整備がスムーズに行えるようあらかじめ間隔を広げているようです。

前の写真に写る学園橋の上から、柿生方面を望む。学園橋は昭和46年に竣工しその年から奈良北団地への入居も始まったようです。
団地を整備する段階から将来を見越して橋台の位置を決めたようです。現状では半分程度の幅が舗装され供用されているようです。

奈良北団地を離れるとのどかな田園風景が広がります。こんな場所を柿生町田線は突っ切っていきます。

さらに北にある玉川学園台団地の西側には玉川学園が大きく展開していますが、団地と学園の間、この地図看板で「玉川学園台自治会住宅番地案内図」と書いてある辺りを通ります。ちなみに玉川学園台団地は低層の住宅ばかりが建ち並び、高層のアパートが建ち並ぶ奈良北団地とは対照的です。

いよいよ川崎市に入ります。
麻生区岡上地区の西部と北部を結ぶような形で柿生町田線は計画されています。
写真奥に延びる道を拡幅、線形改良するようです。

和光大学の辺りで少し道幅が広がり、現状でもこの辺りのメインストリートとして機能しているようです。この幅でもまだ狭いのでさらに拡幅する計画です。

この辺りは谷になっていて、道路へのアプローチもこの写真のようなかなり急な階段に依っている建物がかなり多くあります。
岡上地区の西部から南の横浜市青葉区奈良町方面へはかなり急で幅も狭い坂道で、かろうじて結ばれているにすぎません。岡上地区の西部は南、東、西の三方を山に阻まれ、ほぼ袋小路の状態です。

この看板では右が北となりますが、左側には「車両行き止まり」と明記されています。
そして注目すべきは柿生町田線と思われるルートがさりげなく描かれていること。看板の左端に、本来はまだ存在しないはずの直線的な太い道路が描かれています(赤い楕円の部分)。なにかの手違いで描かれてしまったのでしょうか。それとも看板を作った人が早期開通の願いを込めて、敢えて描き入れたのでしょうか。

この分岐点で道なりに左方向へ行くと岡上地区西部の袋小路へと入ってしまいます。右側に立っている看板にも、「一〇〇〇m先行き止まり」と書かれています。周囲に人家がほとんどないような山道ならばともかく、かなり都市化された地域でこれだけ長い袋小路が存在するのは珍しいのではないでしょうか。

先ほどの分岐点の辺りで大きくカーブし、北方面から東方面へと針路をとりますが、この辺りで柿生町田線は左側に分かれ、現状のメインルートのやや北側を走ります。

岡上地区の東部を南北に縦断する県道139号真光寺長津田線と交差する辺りでは少し県道の拡幅用地が確保されているようですが、柿生町田線を建設するような気配は感じられませんでした。

鶴見川の近くで、1ヵ所道路予定地がはっきりわかる場所を見つけました。2棟のマンションに挟まれたこの駐車場の部分が道路予定地になっています。

 

「その5」では、柿生駅付近での動きを紹介したいと思います。