ブルックリン | Every Little Step (新)

Every Little Step (新)

りおうさんの更なる進化を求めて。

ブルックリン(原題:BROOKLYN)
2015年アイルランド/イギリス/カナダ 日本公開2016年7月
監督ジョン・クローリー
シアーシャ・ローナン/ドーナル・グリーソン/エモリー・コーエン/ジュリー・ウォルターズ

画像
(C)2015 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

【雑感その1】
かなり良かった!!
今年見た映画の中でもトップクラスに良かった。

個人的にラブストーリーは苦手な方なんだけど
この作品は違った。
簡単に言えば アイルランドの子がアメリカに行く話 なんだけど
いわゆる上京物語ですな。
田舎の小さな町で暮らす少女が都会に出て
どんどん垢抜けてゆく。
そんな姿を私たちは追う。
都会で出会った青年と故郷で知り合った青年。
2人の間で揺れる少女。
わしは女だからどうしても主人公寄りに見てしまうので
どっちを選ぶんだろうとかどうするんだろうとか
そういう意味でドキドキしながら見ていました。
不思議と主人公に対して嫌悪感は持たなかった。
多分自分の中にもこういう感情があるからなんだろうと予測。

ただ、泣くような映画ではないと思う。
感動とも違う。
じゃあなんだろう。
わしにとっては『共感』なのかな。

あまりに綺麗過ぎる描き方をしている映画かもしれないけれど
ああ、久々にいい映画見たなって思えて
わしはいたく満足でした。


【あらすじ】
アイルランドで暮らすエイリシュは綺麗で仕事もこなす姉ローズのはからいで
アメリカのブルックリンに渡る。
ブルックリンでの生活はアイルランドは違い激しいホームシックに陥るが
そんな彼女の前に現れた一人の青年が運命を変えてゆくのだが。


【キャスト】
主人公エイリシュを演じるのはシアーシャ・ローナン。
あんまり好きじゃない女優さんなんだけど
目を離せないんだよね。
特にこの作品のシアーシャは目が綺麗で表情にひきつけられました。
どこなく寡黙な役がよく似合ってた気がします。
顔が大きくてむちむちだなぁという印象があるんですが
水着になるとそうでもなかったのが驚いたわ。

エイリシュの恋人トニー・フィオレロ役にエモリー・コーエン。
なんか、ねちっこいしゃべり方がどうしても受け付けなかった。
見た目はそうでもないのにそこがわしにはとっても残念でした。

ジム・ファレル役にドーナル・グリーソン。
ドーナル・グリーソン、最近よく出てるよな。売れっ子だな。
他の作品に出てるときはそんなでもないのに
この作品の彼はビジュアルが気に入らなかった。
途中まで彼だと気づかなかったし。
もうちょっとかっこよくできるのでは?と思うんだけどな。



【雑感その2】
女って怖いな。
そんな声も聞えてきそうな作品ではあります。
あの店主さんに言われなければ彼女はどうするつもりだったのだろう。
エイリシュのモノローグ的なものが一切ないので
表情やらで推測するしかない。
だから見る人によってエイリシュという人物が色んな風に解釈されるのかなーとも
思います。
色々考えるというか生き方を考えさせられる。 
そんな深いものではないけど。
そんな中でもトニーの8歳の弟は癒し。
出番はちょっとだけどなかなかいいキャラです。
出演してる女の子たちがエイリシュ以外みんなそんなに可愛くないんだけど
百貨店の上司のおねーさんは抜群にきれいだった!

最初のアイルランドからアメリカへと渡る彼女の姿と
最後のそれとの対比がなんだかすごく好きです。

ただ最後、彼女が最終的に選んだ青年が
本当に彼女を待っているのか??なんて疑心暗鬼にかられるのは
わしの心が清純ではないからなんだろうな。

自分の選んだ道ならば前を向いてまっすぐ歩く。
そういう決意が好きです。
わしの大好きなマンガの主人公の女の子の決意として
『わたしはここで誰よりも色鮮やかに、誰よりも濃い色で夢を織る。』
というこれまた大好きなセリフがあって
この映画もそうだなって思ったんですよね。

わしがエイリシュならどうしただろう。
わしなら多分…。





2016-⑲