今日はちょっと伝えたいことを書かせていただきます。あくまで個人的な意見ですので、共感できない方もいらっしゃると思いますが、そういった場合はご意見等くださいませ。
熊本で起きた今回の地震は日本ならず、世界の皆さんがショックをうけていると思います。
数日たって、色々な事が新たに起きたり、発覚したり、それぞれの感情が出てきていると思います。
まずは、地震で亡くなられた方、二次災害等により亡くなられた方も、そして被災された方も、皆さんにお見舞い申しあげます。
現地にいる方にとっては、それぞれに困っていること、辛いこと、必要なもの、ストレスなど1人1人違うと思います。
そしてまた、熊本県外の近い県や、遠く離れた地でも、今回の地震で、困っていること、辛いこと、ストレス等、これもまた1人1人違うと思います。
何がいい、何が悪いかは実際に判断はできない。
今、ネットをいつでも開ける環境にいる私達は
クリック一つ、ブラウザを開けばあらゆる情報が飛び込んでくる。
そして、SNSを開けば、更に個人の流す情報や、感情が拡散され、ありふれた情報により、人々は混乱する。
FacebookやTwitter上では特に、いいね、やシェア、リツイート等でクリック一つ、何百、何千と拡散される。
その情報が本当であろうと、嘘であろうと。
ここ最近特に目立ってきた、被災地での心苦しい記事や、怒りの記事。それだけシェアされ、拡散されているということだ。
もちろん、それも大切な情報だとは思う。
しかし、何の目的でシェアしてますか?
今、あなたに必要な拡散ですか?
そんな情報をたくさん目にし、人々が話すのは、本当かどうかわからない、聞きたくないような事実、そして、そこから、きっとこうなんだよ、という個人の憶測等でどんどんエスカレートしていく耳を塞ぎたくなるような話が、色んなところで繰り広げられている。
私自身、そんな情報に惑わされそうになり、
どうも居心地の悪い感情になる。本当に必要なものを忘れてしまいそうになる。
今、シェアすべきものは、怒りではない。
「思いやり」だ。
5年前、
世界中がショックを受けたあの、
地震と津波の映像。
3.11 東日本大震災
あの時も同じような記事が
たくさんシェアされていましたよね。
きっと遅くてもその時には、準備はできたはずなのに、早ければもっと前に、阪神淡路大震災の時にもできていたんじゃないか。
もちろん遡ればたくさんの経験と体験があったはずなのに。
それを自分の事とは考えず、違う県の事、違う国のこと、と疎かにしてきたのは私達だったんじゃないでしょうか。
被災地の方たちがネットやテレビを見れるのはほんの少しの時間。大切な情報や必要な情報がほしい時に、貴重な電気を使って見た、世の中の情報は悲しく、怯える記事ばかり。人々のストレスは増していくばかりです。そしてそれを人伝いに話し、拡散していく頃には、話は二転、三転とし、膨らんでいくばかり。
2年後に、訪れた東日本大震災の被災地は、あの時テレビやSNSの画面上で写真や映像で見ていた景色とは全く違うもので、感じる空気や人たちの想いもまた、全然違うものだった。
想像を遥かに超えた別世界でした。
それは、あの時の、悲しく辛い思いをした人々の経験や体験を無駄にしないこと。
大切な人を守るためには、まずは自分自身を守るための準備をしておくこと。
もしもの時のために、家族と話し合うこと。
ご自身の住んでいる、働いている近くの避難所をご存知ですか?
また、その避難所は安全ですか?
私の地元でも、避難所はたくさんあります。
ですが、残念なことに指定された避難所の中にも老朽化の進んだ建物や、見るからに危ない場所もあります。
誰かのせいにするのではなく、
自分の目で確認し、自分を、誰かを守るために
備えをしてほしい。
想像できないほどのストレスが今、日本中に拡散されています。クリック一つで募金もできる世の中になった今、人と話し、手をとり、目を見て
気持ちを伝えることの大切さを、もう一度知ってほしい。
私はいつか皆さんに会いに行き、手をとり目を見て話せるように、今、普段の生活を精一杯生きていきます。
美味しいごはんを食べ、友人のお酒をのみ、楽しい時は笑い、悲しい時は涙し、もちろん怒りを感じる時も。
当たり前にできていることを自粛するべきではない、私達がそれを失くし、忘れてしまったら、
被災地の人達は一生、それらを思い出せなくなる。
必ず、また笑いたいと、幸せを感じられるタイミングがやってきます。
怒りよりも、まずは思いやりをシェアしていきませんか?
誰かのために何かを、と思う気持ちがあるのならば、まずは自分のことを。
長々と失礼しました。
あくまでもうどんシンガー石居直、個人の意見です。
本当に辛いのはこれから。それは東日本大震災の経験者の皆さんならわかるはず。
支え合うために。
思いやりをシェアしていきたい。