大相撲初場所14日目、1敗で単独トップを走る横綱・朝青龍が
結びの一番で3敗の大関・日馬富士を下手投げで下して1敗を守り、
千秋楽を待たずに2場所ぶりとなる通算25度目の優勝を決めた。
これは元横綱・北の湖を抜いて歴代単独3位。
日馬富士の他に3人いた3敗力士は、まず平幕の豊響が
玉鷲を押し出し、関脇・把瑠都は垣添を大逆手で放り投げ、横綱・
白鵬は琴欧洲を上手投げで下し連敗を2で止め、それぞれ3敗を
守り逆転優勝の可能性を残したが、朝青龍の勝利で潰えた。
大関・魁皇は稀勢の里を上手投げで退け、7場所連続となる
勝ち越しを決めた。両小結は負け越しとなった。
平幕では筆頭の豊ノ島が勝ち越しを決め来場所の三役復帰を
決定付け、6枚目の安美錦は10勝目をあげた。十両は臥牙丸が
3敗を守り単独トップ。4敗の境澤まで十両優勝の可能性が
残っている。
朝青龍は日馬富士との大一番を制し、さすがに疲れたようだが
白鵬の調子が今ひとつ上がってこないだけに、千秋楽も勝って
初場所を締めそうだ。十両筆頭の徳瀬川・磋牙司はそれぞれ
勝ち越しを決め2枚目の隠岐の海ともども新入幕が濃厚だが、
確実にするためにももう一番勝っておきたい。