ノーベル賞を受賞した研究者へのインタビュー | 北海道発・生活問題を考えるブログ

ノーベル賞を受賞した研究者へのインタビュー

 今年は日本人が4人もノーベル賞を受賞した。と、日本中が明るいニュースに包まれている。

 こういう機会でもないと、ノーベル賞を受賞するほどの研究がどんな研究なのか、他分野の研究者がどんな研究姿勢なのか、知る機会は少ない。だから、なるべく読んだり見たりしている。

 10日9日の「クローズアップ現代」(NHK総合)は、益川敏英氏と小林誠氏が受賞決定後初めて会い、生出演した。8時半からのBSの再放送と2回も見てしまった。

 このお二人を指導した名古屋大学名誉教授は、「剛と柔」と称してくらべていた。学究肌の小林氏に対して、益川氏のキャラが良い。受賞決定直後にはテレビカメラを前に、「それほどうれしくない」と言ったり、涙を見せたりと正直な方のようだ。

 テレビのコメンテーターとして登場する××大学の教授サマの発言が「予定調和」なのに対して、思った通りのことを言ってくれる。

 NHK前で益川氏の到着を待っていた小林氏。握手をしている写真が10日付けの新聞各紙に載っていた。が、これは記者の「握手をしてください」という要請に応えたもの。

 「握手をしてどう思われましたか?」という愚問に対しても、益川氏は「儀式です」と答える。そろそろマスコミ側も愚問だという自覚をしてほしい。

 次の日、両氏は文科相、科学技術担当相を表敬訪問した。その後の記者会見で、妻に対して感謝しているかどうか、記者から聞かれた。

 益川氏は、「感謝、感謝、感謝ですよ。自分はおっちょこちょいなので、いつもたしなめてくれます」と妻への感謝の言葉を表した。

 一方、小林氏はこう言った。

「一般的に感謝しているかと聞かれ、していないと答えることは不可能であろう。」

 研究者らしい正しい表現である。