地震!そのときディズニーランドにて | 3Dデジタルデザインと日々の出来事

3Dデジタルデザインと日々の出来事

3Dデジタルツールの販売とデジタルデザインサービスの会社「ケイズデザインラボ」の代表をやってます。
食べ物や気になるデザインや何気ない日常などに関する話題が中心になりがちですが、日々の出来事を”個人的な備忘録”として、3Dの話題や仕事の雑感を綴ります。

長文です

昨日は、息子の入園祝いを兼ねて急遽休みを頂いてディズニーランドへ


3Dデジタルデザインと日々の出来事


本当に久しぶりにとった休暇

スタッフや関係者に申し訳ないと思いつつも、家族との一緒の時間を楽しもうとしていた一日だった


そして、2時50分ころ?だったかな

パレードを待って道端に座っていたとき、最初の大きく長い地震

その後、アトラクションはすべて停止

園内では建物には入らずに、余震のときにはその場に座るようにという指示が


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余震が発生する都度、その場に座るようにとの指示が



正直、なかなか情報が得られず、ツイッターでは「ディズニーランドが液状化?」という情報も・・・

しかし、ランドのキャスト(従業員)の方々はいたって冷静に笑顔で対応

息子もまったく怖がる様子もなく、普通にはしゃいでいた

園内に流れる音楽を普通どおり(これも不安がらせないための対応策だったなのかな?)

余震のこの瞬間はこんな感じでしたね


歩道のタイルの隙間が動いているのがわかりますか?



その後、ディズニーランドの外に出ることができないことをアナウンスされ、寒い屋外で待機

そこでも、キャストから配布されるビニール袋などを防寒具代わりにしてしのぐ

息子にはちょっと工夫して、こんな感じの防寒具を作ってあげました

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配布されたディズニーランドの袋に穴をあけて、息子の防寒具を作ってみた


このファッション?ちょっと流行ったみたいで、みんな息子のような防寒具を作りって着せてました




その後、キャストの指示で、待機していたベンチ近くのトゥモローランド・テラスに入ることができた

そして、テーブル席を確保

しかし、5分もしないうちに建物の中は人でいっぱいに

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ぎゅう詰めの待避所。それでも混乱無く、みなさん落ち着いていた



そんな状況でも、ちょっと良いエピソードがあった




エピソードその1)

外には中に入れない人たちがたくさん

すぐにキャストが

「ちいさなお子様がまだたくさん外に居ます。大人のグループの方はかわってもらえませんか?」

とのお願いが

すぐに動いたのは、ちょっとヤンチャな感じの女子高生のグループ

そして、元気有り余ってそうな、ヤンキーな感じな兄ちゃんたち

オレもうちの嫁もこれにはちょっと感動





エピソードその2)

そして、寒さが厳しくなる夜

各ショップでお菓子などが配られているという情報が

息子を嫁にお願いして、ショップへ向かう

一人ひとつというお菓子を、ちょっと派手目な女子高生たちが、何回も並び直して複数もらってる

「まったく、こういうときに不謹慎な・・・」と思ったんだけど

待避所に戻るってしばらくすると、その女子高生たちがお菓子を配っていた

「小さなお子さんがいらっしゃる方はいませんか?お菓子がありますのでどうぞ」って

これにも感動





ちょっと良くないエピソード)

しかしその対照的な人たちも

その横で、ひたすらゲームに熱中するちょっとオタク風な男子高校生の集団

まるで、現実逃避でもするように、仲間同士ともほとんど話しをしないで黙々とゲームをやってる

音もうるせぇし「近くに赤ちゃんを抱えている方も居るのになんなんだ!」と、注意しようと思ったら

そのうちバタリと寝てしまったので、ほっておいた

まぁ、結局、自分がよければイイんだな・・・・君たちは

オレはそういうやつらが大嫌いだ




エピソードその3)

それにしても、ディズニーランドのキャストの方々のビシッとした行動には感心した

笑顔をたやさず、キビキビと動いている

夜には、混乱を避けるために、一人ひとりに暖かいコーンスープやご飯、飲み物を手渡しで配布

帰宅してから知ったけど、ランド内には55000人も待避していたとか

ホントに大変だったと思う

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まぜご飯と暖かいお茶などをいただいた


トイレは常に掃除されていて、いつ行ってもキレイになっている

寒い屋外は、治安維持のためかイルミネーションがついていて、各所にキャストが居て安心

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夜中もずっとイルミネーションを点灯していた


外に様子を見に行ったら、「大丈夫ですか?」とキャストの方から声をかけれ

防寒用のアルミブランケットと追加でご飯を頂いた


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夜のディズニーランド内では、アルミブランケットに包って歩いている人たちがたくさん


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ダンボールも配布されていた。この方々も寒い中、大変だったでしょうね


キャストの方々も、帰宅できずに同じ被災者なのに・・・本当に頭が下がる思いになりました

朝も、パンとスープの軽食が配布された



とにかく、混乱もなく、喧嘩やトラブルもまったく見かけず、おだやかに時間を過ごすことができた

考えてみれば、これってスゴイことですよね

待避所には、海外からの観光客も多数居たが、混乱や不安そうな方は居なかった

これも、キャストの方々の的確な行動と、ディズニーランドの対応力の高さ

そして、日本人の本質的な礼儀正しい、節度ある行動力のおかげかと思った




エピソードその4)

バッテリーがなくなった携帯電話とiPhone

隣のテーブルの大阪から来たという女性グループの方に充電器を借りてチャージ
※本当に助かりました。ありがとうございました。

ふとtwitterを見ると、知人のフォロワーさんから


「大丈夫ですか?迎に行きましょうか?」

という救援メッセージが!

いつ復旧するかもわからない京葉線を待つよりも、ここは甘えてしまおうと連絡

その方から、舞浜や交通の状況などをお聞きし、充電器を借りた女性グループの方に

「ディズニーランドから浦安までバスが出てて、そこから東京駅へ出られるようですよ」

とお伝えすることができた

あの子たち、無事に大阪まで帰れただろうか?

とにかく感謝です



そして、知人のフォロワーさんと待ち合わせした舞浜駅へ向かう

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舞浜駅とディズニーランドを結ぶ橋。ここにもこんな段差ができて通行止めに


そして、液状化現象を目の当たりにして驚く

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ディズニーランド前の道路にて・・・歩くのに一苦労


さらに、情報が隔絶されたディズニーランドから外に出て、その被害の甚大さにさらに驚く

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舞浜駅前の液状化したロータリーの状況・・・こんな光景は初めて見た



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舞浜駅ロータリーの歩道


知人のフォロワーさんに、なんと自宅前まで車で送ってもらい本当に助かった

なんと感謝してよいのやら


エピソードその5)

それにしても、今回の災害でtwitterの威力を実感した

電話は不通だし(当然、使っちゃいけないし)、メールは届いてるのかどうなか

ワンセグによるテレビの情報は、すごい津波の映像とかで不安をあおるばかりで

身近な情報を迅速に得られるメディアではない

あわてて外に出るよりも、ディズニーランド内で待機した方がいい」

「都内の電車は全て運休。歩いて帰れなければ、うちの会社を開放するよ」

などなど、身近な情報が多数

これらのtwitterの情報が本当に貴重で役にたった

情報を提供してくれた方々、本当に感謝します




そして、今回感じたこと

人に感心があるってことは、大切なことなんだと

話題に出した女子高生の行動は、まさにコミュニケーション力

こういう災害時にはホントに大きな力になる

一方で、他人に感心がない人は、こういうときには仲間といてもきっと孤立状態

実際の被災地での避難所で、こういう人ばかりだと困ってしまう

声かけをしあい、混乱やトラブルを避けることはとても重要だと感じたね

twitterも声かけの一つですよね



そして、ディズニーランドのキャストの方々の姿勢

こういうのって、モチベーション3.0なのかなぁ

給料とかそういう問題じゃないよね

不満を漏らしている人や、だらけている人なんて、だ~れも居なかった

非常時対応についてはマニュアル化されているとは思うけど

それでも、ここまでしっかりとした行動ができるキャストと企業姿勢に感動した

素直に感謝したい

不謹慎な言い方になってしまうが、実際の被災地の待避所とは比較にならないほど

ディズニーランドの快適な環境で一晩を過ごすことができたことは幸いだった



最後に、充電器を貸していただいた大阪からの来られた女性グループの方

そして、車で迎えに来てくれた知人のフォロワーさんに心から感謝




帰宅して、10時間は爆睡

そして、TVを観て、あらためて今回の地震災害の被害の大きさに驚く

これから自分に何ができるのか?

まずは、無駄な電気を使わないことからはじめるか








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