福島県の南端、
茨城県境近く矢祭町にある料亭「染屋」さん。
まずは、磯自慢純米大吟醸中取り35。
中取り35もスゴイのですが、主役はとても大きな松茸さんか。
おひとりさま、一本ずつ炭火焼きデス (⌒¬⌒*)♪
磯自慢はといえば、
私のところに回ってきた頃には、ちょっと温度上がり目。
ボトルがだいーぶ、汗っかきになっていました。
おかげさまで、ものすごい芳香。
メロン、リンゴ系のとてもフルーティーな香りがこれでもかと。
するさらに若干のトロ感のある非常になめらかな舌触り。
とてもお上品な甘さがうまい。
渋みや苦みがほとんどなく、お米の旨味成分がじわっとでてきてスっと終了。
渋みや苦みも日本酒の味だとは思うのですが、
その辺を削ぎ落としまくった、このお上品さは格別。
次は、醸し人九平次純米大吟醸「彼の岸(ひのきし)」。
1/4のみになった松茸の背後、右側に九平次のボトルが並びました。
彼の岸のボトルは、ワインのようにコルク栓になっていますので、飲むにはコルク抜きが必要です。
香りが、あまりありません。
磯自慢の後だったので、感じ難くなっていたのかもしれません。
口にすると、ブチブチ感と柑橘系の酸味が強し。
非常に軽く爽やか。線が細い、腰が軽い感じがします。
かなり白ワインに近寄ったなぁ、と。
とてもお上品なお酒ですが、磯自慢とは全く違うエレガントさ。
つづいて、東豊国純米大吟醸「超プレミアム」。
普通の「超」は特別純米規格。
今シーズンから新登場の「超プレミアム」は純米大吟醸となります。
あまいあまーい香りがします。
香りねっとり、バナナかマンゴーか。
飲んでも甘い甘い。色の割に濃厚旨口。
味とともに、香りもまた口から鼻まで広がります。
やわらか、まったりのお米の甘さがドーン。
しつこくなく、べたつきもなく、美味しい甘みがスっと入ってきます。
最後は、梵「超吟」純米大吟醸。
今回の4本はすべて山田錦をがっつり削ってつくった純米大吟醸。
なかでもこの超吟は、精米歩合20%という贅沢さ。
いやはや、もったいない申し訳ない。
トロピカル系とリンゴ系と、フルーティーで華やかな香りがします。
磯自慢よりはやや控えめか。
飲み口はシャープ。なんとなく尖った感アリ。
きめ細かいというか、するするなんですが、酸と苦み渋みがそれぞれ適度にあるのでシャキっとします。
上品だけど、一本芯がしっかりしている。
甘み控えめ、コクというか旨味はしっかり、キレ抜群。
どちらかというと少し古風な味なんでしょうか。
山田錦の純米大吟醸x4本。
あまりにも個性たっぷり、おんなじ原料でよくこれだけ違う味になるなぁと感動。
さらに、それぞれが非常にンまい。
久慈川の鮎も大変おいしかったです。
ごちそうさまでした。