日めくり引越茶話 ２０

引越しをして早１年と○ヶ月。
2012年4月吉日、ついにデジタルテレビが家に現れた。

入れ替わりに、大学入学時に購入したアナログテレビとお別れとなった。
（ケーブルテレビ局によるアナログ変換のある家だったので、
　普通に見れていたのだ）　

　 　さよならテレビ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最後に顔を拭いてあげればよかった。
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この日、小学生時代の友人から、家を買ったぞと電話がかかってきた。
アナログテレビとお別れした事を伝えると、
『おー、相変わらず物持ちがいいねー』　と返ってきた。

そう、これを読んでいる人は知らないと思うが、
実はわたくし、小学校１年生入学から中学校を卒業するまでの９年間、
ずっと同じ筆箱（と定規とハサミ）を使っていた。

自分で思い出して、自分で驚いた。
しかも当時、学校の先生や友人達からイタイ　という目で見られることはなく、
むしろその筆箱は一目置かれていたように思う。


今では新しいものにすぐ目移りする大人になってしまった。
今では自分のポリシーなんぞ貫けない大人になってしまった。
今ではイタそうなことを笑う側の大人になってしまった。