原子力安全保安院は福島原発事故を国際評価尺度(International Nuclear Event Scale)の中で最悪の「レベル7」に引き上げました。



昨日までは「レベル5」と認定していた為、今朝のニュースを聞いて驚かれた方も多かったと思います。しかし、「レベル7」は国際機関や専門家の間では数週間前からの既成事実でした。



例えば、フランス原子力安全局は3月15日に「レベル6」に相当すると報告し、アメリカの科学国際安全保障研究所(ISIS)は「レベル7もありえる」と正式に発表しています。


私も街頭演説や国会で、「自分は原発のプロではないが、有識者の話を統合すれば原子炉は既に壊滅しているのが明白。なぜ、政府がその事実を公表しないのか分からない。現状認識が甘すぎるのか、知っていて隠しているのか。とにかくワーストシナリオ を国民に伝えるべきだ」と訴え続けてきました。



そして、「放射性物質の放出がさらに増える可能性が高い。この事故は本当に深刻です。」とやっと認めたのが今回の引き上げなのです。


しかし、遅すぎる対応とはいえ、引き上げを公表したのは最初の一歩です。



数万テラベクレル相当の放射性物質の外部放出がある場合をレベル7と定めていますから、半径20~30kmの完全退避は勿論、それを広げる事も検討するべきだと思います。


さきほど経済産業委員会での質問が終わり、部屋に戻ってブログを書きはじめた最中にも、震度6弱の地震が福島・茨城でありました。



昨日から震度5~6の大きな地震が続いています。もう、ここまで続くと「余震」という言葉を使うのも止めて、「半年間は新たな大地震の可能性あり」と危機意識を高めたほうが良いでしょう。



まだまだ非常事態宣言を出すべき状況が続いているのです。