Dモーニング・新人増刊2014年冬号で山下和美さんの『ダサくていいんだ!』第2話を読みました!
『天才・柳沢教授の生活』や『数寄です!』を描かれている山下和美さんの、新人時代のエピソードを描いた『ダサくていいんだ!』ですが、今回はデビュー後、少女マンガ時代のお話です。当時は『マーガレット』に連載されていたそうです。
山下和美さんの絵は基本的に少女マンガタッチですから、少女マンガを書かれていたんだろうなとは思っていましたが、実際に読んだことはありませんでした。いま当時の絵を引用で見てみて、とても今では想像のつかない絵だなあとちょっと驚きました。
20歳当時の山下さんは大学に通いながら、連載で恋愛マンガを描いておられたのですね。中高生時代は漠然と将来への不安などを持っていたのが、デビューによってそれどころではなくなり、逆にそのエネルギーをぶつけて恋愛マンガを描いていたのだそうです。
そして『ボクの初体験』の弓月光さんが入院で急遽新連載・巻頭カラーと言う話になり、会議室に缶詰でネームをしているときに身体に異変が起こってしまったのだそうです。
いきなり両目が右半分視野欠損になり、右半身に感覚麻痺を起こしてしまったのだそうです!
救急車で運ばれてCT検査を受けても異常が見つからず、再び自力で病院へ行った際に脳梗塞と診断され、逆に弓月光さんが山下さんのピンチヒッターになってしまったのだそうです。
そのときは本当に大変だったそうですが、今でも右側が見えないのだそうです。
先日、テレビの「漫勉」で山下さんが取材を受けておられましたが、全然そんなそぶりも見えず、数寄屋に住むという思い切った決断も、ご本人の度胸のたまものと思っていたのですが、どうもそれだけではなかったのですね。
右側が見えなくても、ペン先は見える。
少しだけ「死」に近づいて視界が狭まり、行くべき道が見えてきた。
「もう、マンガ描くっきゃないでしょ」
ここはもう、何というか、感極まるところがありました。
そこから8年間さらに少女マンガで頑張った山下さんですが、以前の担当さんと話をしていて、「マーガレット時代は本当に売れなかったからね」と言われて驚いて、「山下さんは呑気だね」と言われているのが可笑しかったです。今年開催された「私のマーガレット展」でご自分の作品が展示されてなくて、改めて「売れてなかったんだなあ」と自覚したのだそうです。
今ご自分が振り返って、結局、「少女マンガの世界では何をどう描けば自分が活きるのか、読者が共感するのか、つかめなくて空回りしていた」のだそうです。
第3話はゴールデンウィークの新人増刊号に掲載だそうですが、そちらではその「空回りぶり」が描かれるとのことです。
何というか息の長い連載ですが、単行本でまとめて読みたいなと思います。でも単行本化はいつになるんでしょうね。(笑)
10ページの短い作品でしたが、強烈なインパクトがありました!
『天才・柳沢教授の生活』や『数寄です!』を描かれている山下和美さんの、新人時代のエピソードを描いた『ダサくていいんだ!』ですが、今回はデビュー後、少女マンガ時代のお話です。当時は『マーガレット』に連載されていたそうです。
山下和美さんの絵は基本的に少女マンガタッチですから、少女マンガを書かれていたんだろうなとは思っていましたが、実際に読んだことはありませんでした。いま当時の絵を引用で見てみて、とても今では想像のつかない絵だなあとちょっと驚きました。
20歳当時の山下さんは大学に通いながら、連載で恋愛マンガを描いておられたのですね。中高生時代は漠然と将来への不安などを持っていたのが、デビューによってそれどころではなくなり、逆にそのエネルギーをぶつけて恋愛マンガを描いていたのだそうです。
そして『ボクの初体験』の弓月光さんが入院で急遽新連載・巻頭カラーと言う話になり、会議室に缶詰でネームをしているときに身体に異変が起こってしまったのだそうです。
いきなり両目が右半分視野欠損になり、右半身に感覚麻痺を起こしてしまったのだそうです!
救急車で運ばれてCT検査を受けても異常が見つからず、再び自力で病院へ行った際に脳梗塞と診断され、逆に弓月光さんが山下さんのピンチヒッターになってしまったのだそうです。
そのときは本当に大変だったそうですが、今でも右側が見えないのだそうです。
先日、テレビの「漫勉」で山下さんが取材を受けておられましたが、全然そんなそぶりも見えず、数寄屋に住むという思い切った決断も、ご本人の度胸のたまものと思っていたのですが、どうもそれだけではなかったのですね。
右側が見えなくても、ペン先は見える。
少しだけ「死」に近づいて視界が狭まり、行くべき道が見えてきた。
「もう、マンガ描くっきゃないでしょ」
ここはもう、何というか、感極まるところがありました。
そこから8年間さらに少女マンガで頑張った山下さんですが、以前の担当さんと話をしていて、「マーガレット時代は本当に売れなかったからね」と言われて驚いて、「山下さんは呑気だね」と言われているのが可笑しかったです。今年開催された「私のマーガレット展」でご自分の作品が展示されてなくて、改めて「売れてなかったんだなあ」と自覚したのだそうです。
今ご自分が振り返って、結局、「少女マンガの世界では何をどう描けば自分が活きるのか、読者が共感するのか、つかめなくて空回りしていた」のだそうです。
第3話はゴールデンウィークの新人増刊号に掲載だそうですが、そちらではその「空回りぶり」が描かれるとのことです。
何というか息の長い連載ですが、単行本でまとめて読みたいなと思います。でも単行本化はいつになるんでしょうね。(笑)
10ページの短い作品でしたが、強烈なインパクトがありました!