ここのところ買った本、読んだ本。なんだかんだ言ってかなり買ったり読んだりしている。
   
 
25日。ビッグガンガン。塩野干支郎次「ユーベルブラット」。反逆者・グレンを倒そうと帝国軍を率いる選帝侯の娘・エルサリア。その下に物語の始まりの頃に出て来た登場人物たちも終結し始めていて、大団円も近いのかと思わせる。ということでそれを確認するために第1巻とか第0巻とか読み直してみたら今よりずっとR18度が高くて驚いた。主人公のケインツェルが最初はダークヒーローだったのが復讐を続けているうちに彼の正当性が認められるようになり、ついには帝国軍の主力の一人になる、と言うその経緯そのものがそうした変化にも影響しているのかもしれない。
 

26日。2冊はAmazonに注文していたのが届いたもの。SFマガジン6月号。アニメ映画「BLAME!」の公開を控え、原作者の弐瓶勉さんの特集。インタビューもよかったし、改めて改めて弐瓶さんの作画について考える機会を持て、面白かった。完全に人工物でできた構造体の方が安心できる、という感覚が、「そんなこと考えてたのか!」と目から鱗だった。
 

pha「持たない幸福論」(幻冬舎)。なるべく働かず、お金もほとんど使わないで暮らしているというphaさんの話はツイッターなどで何度か読んだことがあったが、今回わかったのは「それで幸せに暮らしている」ということだった。広い教養的なものも感じさせる知性であるphaさんがなぜこういう生活に至ったか、それが面白く説得力を持って書かれている。まだ読みかけだが、とても面白い。
   

月刊シリウス。これは書店で購入。弐瓶勉「人形の家」。SFマガジンの特集によると長編5作品目とのこと。シドニアと同じく大昔の宇宙船・アポシムズでの出来事、ただシドニアと同じ世界なのかどうかはわからない。谷風の娘・長閑がどこかででて来ないかと今書いていて思った。自動機械のタイターニアが魅力的だが、人形になったエスローとの交流がだんだんでて来ていいなと思う。シドニアの途中から、弐瓶さんの作品にはこういう暖かさみたいなものがでて来た感じがする。
 


27日。ヤングジャンプ。原泰久「キングダム」。始皇帝11年の趙の主要都市・鄴への遠征が、思いがけない展開で描かれている。この作者は史実に拘泥しないあっと驚くような話を作るので、楽しみ。
 

Dモーニング。ツジトモ「GIANT KILLING」。持田のエピソード、特に怪我に関するエピソードがでて来て何かを暗示している感じ。それがなくても少しその辺を感じさせる空気のようなものがあったのだけど。
 

ゆうきゆう/ソウ「マンガでわかる心療内科 アランの「幸福論」編」(ヤングキングコミックス)。この作品、気にはなっていたのだがもうひとつ読む気にならないでいたのだが、これも気になっていたが読んでないアラン「幸福論」を取り上げているということで買ってみた。まだ読みかけだがちょっとギャグはしつこい感じはあるが、アランの思想はこういうことかとわかりやすく説明しているように思った。
   

28日。週刊漫画Times。渡辺ツルヤ/西崎泰正「神様のバレー」、荒川三喜夫「ピアノのムシ」。「神様のバレー」では薬丸中と協創学園の心理戦。「ピアノのムシ」では不本意な方向に整えられてしまった舞台を自分の我を通す形で注文通りに収めた蛭田の仕事が印象に残った。
   
Landreaall: 1 (ZERO-SUMコミックス)
おがき ちか
一迅社
2012-12-07


コミックゼロサム。おがきちか「ランドリオール」。王妃となるメイアンディアに気持ちを伝えられず、とんちんかんなことを口走ってしまったDXに、友人たちが援助。二人で話せる時間を、彼らとDXの妹・イオンが作る、という展開。みんないいヤツではある、のだが、さてどうなるんだろう。(ただ、これは実は大老自身が望んだこと、なのではないかという気がだんだんしてきた。はっきりとは分からないけど。 )
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日比谷図書文化館へ行った。

テーマ:

昨日は午後遅く出掛けて、まず東京駅でコインロッカーに荷物を預けた。丸の内北口のオアゾから来る通路の横に新しくコインロッカーのスペースが出来たので、そこに預ける。東西線大手町駅から来ると便利な場所。400円と少し高いがSuicaで支払える。そのあと丸ノ内線東京駅で丸ノ内線に乗るが、その横に300円のコインロッカーがあって、ちょっとしまったと思った。

 

丸ノ内線で2駅、霞ヶ関で下りる。B2出口で出て、日比谷公園内へ。もう6時過ぎていてだいぶ暗くなっていたのだけど、久々の日比谷公園の空気は、気持ちよかった。事前に調べておいたから霞ヶ関で降りたけど、知らなかったらJR有楽町駅か千代田線日比谷駅から行っただろうなと思った。日比谷公園で霞ヶ関駅というのはちょっと意外ではあるんだよな。

 

ただそれも、最近このあたりを歩いていないからだろうなと思う。昨日の目的地は日比谷図書館だったのだけど、都立のころは月に一度は行っていた。2009年4月に休館して千代田区に移管され、2011年11月に図書館流通センターが運営する形で「日比谷図書文化館」として開館した、といまWikipediaを参照しながら書いているが、2009年は父の亡くなった年だし、2011年には東日本大震災の混乱もあって、その後やや忙しい時期が続いたから足が遠のいていたのだなと思う。

 

図書館は地元にもあるし、特に江東図書館は日比谷図書館と同じく(移管時期は古いが)もともと都立図書館だけあってかなり充実はしているのだけど、日比谷図書館は立地のためかやはり空気感が違い、自然に気持ちが引き締まる感じがした、ということを思い出した。地元の図書館はやはりもっとカジュアルなのだ。

 

 

 

というわけで久しぶりに日比谷図書館へ行き、夕闇のなかの三角形のエントランスの美しさに見とれてから入館すると、図書館自体は開館しているのに図書のフロアはお休みとのこと。残念ながら本を見ることは出来なかった。月曜日に開館している(年末年始、特別整理期間をのぞけば閉館日は第3月曜のみ)のはありがたい、ということでのぞいてみたのだが、日月と図書のフロアがお休みだったとのこと。

 

それで地下の食堂で食事を済ませようと行ってみるとプロントとまい泉が入っていて、都立図書館の時代とはかなり変わり、落ち着いて美味しいものも食べられる、という感じになっていた。

 

夕食を済ませ、東京駅に戻り、郷里に戻る特急の指定を取って、丸善で少し本をのぞいた後、コインロッカーで荷物を引き取って車中の人となった。

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土日に読んだもの、視聴したもの。

土曜日に見たアニメのうち「進撃の巨人」は前回書いた。
もう1本見たのは「僕のヒーローアカデミア」第4話「策策策」なのだけど、今シーズンのアニメに初めて出て来たキャラのうち、一番魅力的なのは発目明だなと。キャラの造形もいいし、「私のドッかわいいベイビーがですね!」という喋り方の声もいい。こちらを見ると、声優の桜あずさんは声優初挑戦とのこと。ツイッターのプロフィールを見ると「トロイアの女たち」に出演されているようで、この方は本格派の女優さんなのだろう。この演目は、鈴木忠志さん演出で白石加代子さん主演で見たことがある。舞台女優っぽい声がこの発目明というトリッキーなキャラによく合っている。次回も楽しみ。

ワンピース [Blu-ray]
田中真弓
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2009-11-21



日曜に見たアニメが「One Piece」。昨日はサンジの姉、ヴィンスモーク家のレイジュが登場し、猛毒に苦しむルフィの唇から毒を吸い出すと言う色っぽい展開。その毒がレイジュのマントに広がって行く様子など、アニメならではの演出もあり、とてもよかった。次回はサンジの結婚相手であるビッグマムの娘・プリンが初登場。サンジ救出編は連載では何となく展開がもたもたした感があったが、アニメではポイントポイントを押さえて小気味よく展開している感じ。プリンも複雑だが魅力的なキャラなので、また楽しみだ。
午後は日本橋に出掛け、そのあと八重洲口の三省堂や丸の内の丸善にも行ったのだが、三省堂でプーラン・ネランク「フランス料理の歴史」(角川ソフィア文庫)、丸善で押切蓮介「狭い世界のアイデンティティー」1巻(講談社モーニングKC)を買った。

フランス料理の歴史 (角川ソフィア文庫)
ジャン=ピエール・プーラン
KADOKAWA
2017-03-25



「フランス料理の歴史」は人類が火を使った調理を始めた歴史、またギリシャやローマ時代のエピソード(特にネロ帝時代のアピキウスについて)にも言及した後、中世後期(14世紀末)のタイユヴァンが残したルセット(メニューと言っていいか)、シャルル6世の食卓に供されたそれから詳述が始まっている。(シャルル6世はジャンヌ・ダルクが即位させたことで知られるシャルル7世の父であり、百年戦争さなかの王)

印象に残ったのは、家長が食卓に供せられた肉を切り分ける、といううだり。肉を切り分けるの(デクパージュ)はヨーロッパでは家長の役目だ、ということは聞いてはいたが、どうもそれは権力の誇示という意味があるようだ。ナイフは自分が保持している長剣を用いたとのことで、つまり武器と食器を共用していたのだと。そして食事の価値をあげるために招待した高貴な客には、客自身に切り分けさせることによって、優れた剣の使い手であることを伺わせ、社会的地位を勝ち取る資質を見せつけ演出する手段であった、というわけだ。

肉を切り分けるのと剣の使い手であることがどう関係あるのか、そういう文化がない日本人の私としては「そんなものですか」というしかない。武士が自分の魂とされる刀で肉を切り分けるとか、想像もできないし。まあ、戦国時代とかならあったのかな、そういうことも、という感じではあるが、何だか野蛮な感じがする。

まあ、そういうわけでそういう起源説話を読んでも、男が肉を切り分けると言う慣習にはちょっとなじめないものがあるなあということは思った。

でも色々と興味深い。読みかけ。
押切蓮介「狭い世界のアイデンティティー」1巻。読了。一言で言って面白かった。作者はただ者ではない、という感じ。「ハイスコア・ガール」で2013年「このマンガがすごい!オトコ編」2位を獲得したものの、著作権問題で自主回収になるなどミソをつけたが、現在ではビッグガンガンで連載を再開している。私はビッグガンガンで少し読んだだけなのだけど、ただならぬ雰囲気を持った作品だとは思っていた。その鬼才ぶりが、この「マンガ家マンガ」にはストレートに現れている。

マンガ家マンガはいろいろあるが、この作品が一番意識したのはジャンプに連載された「バクマン。」ではないかと思った。「バクマン。」のネガフィルムのような作品だという気がする。「バクマン。」は面白かったけどちょっと編集者・出版社サイドに立った綺麗事過ぎる部分があって、一部にはかなり反発もあるようだが、その不満みたいなものがこの作品を読むと吹っ飛ぶ感じがある。

この作品もマンガ家を目指す少女(兄を出版社に殺されているという設定自体が最初っから飛ばしてる)が「腐り切った」マンガ業界で「暴の力」も駆使しつつの仕上がって行く、というストーリー。ウェブマンガ家と紙マンガ家の対立とか、現代ならではのネタも織り込みつつ、極悪非道の出版社に、いかに自分の作品を読ませ掲載させて行くか、とぐいぐい迫る感じは、面白くなければ嘘だ、という感じである。これも先が楽しみ。

という感じでいろいろ読んだ。

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