極黒のブリュンヒルデ Blu-ray BOX II/バップ
¥16,200
Amazon.co.jp
アニメ「極黒のブリュンヒルデ」第10回「生きている証」を見ました!
今回はとても面白かったです!今回は試みとして、あらすじ抜きで、感想だけ書いてみたいと思います!
前半、記憶を操る魔法使いの奈波の運命がどうなるのか、というところに見ている側の気持ちが集中しますね。奈波は研究所から派遣されて魔法使いを捜すという任務を与えられているのですが、日常の楽しさを知ってしまって研究所に戻りたくなくなり、また良太や寧子たちと出会って自由への希望を持ったわけです。その奈波が、彼女たちの行動を規制するビーコンを外して自由になれるのか、というところだったわけですが、結局イジェクトされてドロドロに溶けてしまいます。この場面は衝撃的でした。そしてさらに奈波の存在自体を寧子も佳奈もカズミも小鳥も忘れてしまっている、というのが残酷でしたね。
さらに、それをやったのが奈波自身で、「ライトワンス」、どんなことがあっても記憶を失わないという設定の村上良太だけがそれを覚えているというのも残酷だなと思いました。この場面にいた小五郎が覚えているのかどうか、その辺りが気になりましたが。
良太は普通の高校生っぽいのですけれども、命を救ってくれた寧子が幼なじみのクロネコに似ている(まあ本人だろうけど)ことから魔法使いの少女たちをかくまうという流れになっているわけです。
いろいろな個性の魔法使いたちに手を焼いたり翻弄されたりしながら、優秀な生徒であり純情な男子高校生でもあり、またやけに説教臭い親父っぽさもあって、全体としてはリーダーシップを持って彼女たちを仕切って行き、命がけで彼女たちを延命させよう、普通の生活の楽しさを味あわせよう、救おうとしていくところでこの話が成り立っているのだなあと改めて思います。という意味では良太も全然「普通」ではないわけですが。
今回は、前半は衝撃的で、後半は「幸せな日常」でした。そしてラストの引きは一つの謎の核心へ、という展開。自らの記憶を消滅させた奈波はかわいそうでけなげでしたが、その他の魔法使いたちの個性もまたよく描かれていました。
良太、寧子、カズミ、小鳥が通っている高校で期末テストが始まり、天文台でも勉強会が始まりますが、鎮死剤なしではもうわずかで死んでしまうのに勉強する意味があるのか、というカズミに、(そういえば鎮死剤をめぐる話は今回は全く進展しませんでした)平均点とったらご褒美にみんなで海に行こう、と提案します。(そういえば舞台は長野県ですからどこの海なんだろうあれは)
このときカズミは「2番狙い」とかいじらしい、と言うか実は男を立てるタイプの古風さを見せます。1番は良太に決まってるだろうと。関西弁ということもありますが、いろいろな意味で大阪のおばちゃんのようです。しかし結局1番は寧子で、カズミも良太もショックを受けます。寧子は天然で優秀なんですね。しかし秋葉原に行ったときカズミがオムライスを良太に食べさせた話を聞いてショックを受け、「間接キスなんて気にしない」と一人で歌っていたのが可笑しかったです。また記憶を失って自分のことも忘れてしまうのか、と思ってたまらなくなって寧子を抱きしめたりするのですけどね。巨乳タイプは頭が悪い、というお約束があるのか、小鳥は赤点。それはともかく転校生の魔法使いに1番と3番をとられるとか、この「日本有数の優秀な進学校」はどうなっているのかな、とは思いました。
やはり全体を通してのこの作品のテーマの一つは「記憶」だな、と思います。寧子は力を発揮するたびに記憶が失われて行くという運命を抱えているのが残酷だなと思うのも、幸せ、というのが「思い出」というものと関わりがある、と言うテーマがあるからなんだなと思います。奈波の「ご褒美」が「友達が出来ること」、記憶の中に残ること、というのもいじらしいのですが、結局奈波は寧子たちを「悲しませない」ために自分の記憶を寧子たちから抹消する、というのがすごいなとは思いましたが、「研究所の情報を与えるため」とはいえ「自分の人格をすべて村上の記憶の書き込んだ」というのもある意味究極のエゴイズム、あるいは愛だよな、と思いました。
このアニメは全13回で作られているということなので、そろそろクライマックスに向けて動き出しているのだろうと思います。最後の引きに出て来た白い髪の色以外は寧子に瓜二つのヴァルキュリア、藤崎真子の存在は、前半のOPにあった寧子との対決を予想させます。
そう、今回からOPが変わって、ヘヴィメタ風になったのですね。これは好みが別れるかなと思いますが、ちょっと映像と合ってない感はありました。後4回はこれで行くのでしょうけど。
海に行ってみんなでしみじみと幸せを実感する、という場面も、「普通に生きることの素晴らしさ」のようなものもまたこの作品の一つのテーマだと思うし、いいなと思いました。
何度も描いているけれども、こういう萌え系の要素の強い作品は自分にとっては本当に斬新なジャンルなのですが、作品の背後にあるテーマのようなものを勝手に考えていくといくらでも深みが出て来るものではあるなと思います。
今回小五郎(良太の親戚の科学者)は何をしに現れたのかいまいち良くわからないのですが、彼も今後の展開に鍵を握る存在であることに間違いはなく、次回を楽しみにしたいと思います!
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アニメ「極黒のブリュンヒルデ」第10回「生きている証」を見ました!
今回はとても面白かったです!今回は試みとして、あらすじ抜きで、感想だけ書いてみたいと思います!
前半、記憶を操る魔法使いの奈波の運命がどうなるのか、というところに見ている側の気持ちが集中しますね。奈波は研究所から派遣されて魔法使いを捜すという任務を与えられているのですが、日常の楽しさを知ってしまって研究所に戻りたくなくなり、また良太や寧子たちと出会って自由への希望を持ったわけです。その奈波が、彼女たちの行動を規制するビーコンを外して自由になれるのか、というところだったわけですが、結局イジェクトされてドロドロに溶けてしまいます。この場面は衝撃的でした。そしてさらに奈波の存在自体を寧子も佳奈もカズミも小鳥も忘れてしまっている、というのが残酷でしたね。
さらに、それをやったのが奈波自身で、「ライトワンス」、どんなことがあっても記憶を失わないという設定の村上良太だけがそれを覚えているというのも残酷だなと思いました。この場面にいた小五郎が覚えているのかどうか、その辺りが気になりましたが。
良太は普通の高校生っぽいのですけれども、命を救ってくれた寧子が幼なじみのクロネコに似ている(まあ本人だろうけど)ことから魔法使いの少女たちをかくまうという流れになっているわけです。
いろいろな個性の魔法使いたちに手を焼いたり翻弄されたりしながら、優秀な生徒であり純情な男子高校生でもあり、またやけに説教臭い親父っぽさもあって、全体としてはリーダーシップを持って彼女たちを仕切って行き、命がけで彼女たちを延命させよう、普通の生活の楽しさを味あわせよう、救おうとしていくところでこの話が成り立っているのだなあと改めて思います。という意味では良太も全然「普通」ではないわけですが。
今回は、前半は衝撃的で、後半は「幸せな日常」でした。そしてラストの引きは一つの謎の核心へ、という展開。自らの記憶を消滅させた奈波はかわいそうでけなげでしたが、その他の魔法使いたちの個性もまたよく描かれていました。
良太、寧子、カズミ、小鳥が通っている高校で期末テストが始まり、天文台でも勉強会が始まりますが、鎮死剤なしではもうわずかで死んでしまうのに勉強する意味があるのか、というカズミに、(そういえば鎮死剤をめぐる話は今回は全く進展しませんでした)平均点とったらご褒美にみんなで海に行こう、と提案します。(そういえば舞台は長野県ですからどこの海なんだろうあれは)
このときカズミは「2番狙い」とかいじらしい、と言うか実は男を立てるタイプの古風さを見せます。1番は良太に決まってるだろうと。関西弁ということもありますが、いろいろな意味で大阪のおばちゃんのようです。しかし結局1番は寧子で、カズミも良太もショックを受けます。寧子は天然で優秀なんですね。しかし秋葉原に行ったときカズミがオムライスを良太に食べさせた話を聞いてショックを受け、「間接キスなんて気にしない」と一人で歌っていたのが可笑しかったです。また記憶を失って自分のことも忘れてしまうのか、と思ってたまらなくなって寧子を抱きしめたりするのですけどね。巨乳タイプは頭が悪い、というお約束があるのか、小鳥は赤点。それはともかく転校生の魔法使いに1番と3番をとられるとか、この「日本有数の優秀な進学校」はどうなっているのかな、とは思いました。
やはり全体を通してのこの作品のテーマの一つは「記憶」だな、と思います。寧子は力を発揮するたびに記憶が失われて行くという運命を抱えているのが残酷だなと思うのも、幸せ、というのが「思い出」というものと関わりがある、と言うテーマがあるからなんだなと思います。奈波の「ご褒美」が「友達が出来ること」、記憶の中に残ること、というのもいじらしいのですが、結局奈波は寧子たちを「悲しませない」ために自分の記憶を寧子たちから抹消する、というのがすごいなとは思いましたが、「研究所の情報を与えるため」とはいえ「自分の人格をすべて村上の記憶の書き込んだ」というのもある意味究極のエゴイズム、あるいは愛だよな、と思いました。
このアニメは全13回で作られているということなので、そろそろクライマックスに向けて動き出しているのだろうと思います。最後の引きに出て来た白い髪の色以外は寧子に瓜二つのヴァルキュリア、藤崎真子の存在は、前半のOPにあった寧子との対決を予想させます。
そう、今回からOPが変わって、ヘヴィメタ風になったのですね。これは好みが別れるかなと思いますが、ちょっと映像と合ってない感はありました。後4回はこれで行くのでしょうけど。
海に行ってみんなでしみじみと幸せを実感する、という場面も、「普通に生きることの素晴らしさ」のようなものもまたこの作品の一つのテーマだと思うし、いいなと思いました。
何度も描いているけれども、こういう萌え系の要素の強い作品は自分にとっては本当に斬新なジャンルなのですが、作品の背後にあるテーマのようなものを勝手に考えていくといくらでも深みが出て来るものではあるなと思います。
今回小五郎(良太の親戚の科学者)は何をしに現れたのかいまいち良くわからないのですが、彼も今後の展開に鍵を握る存在であることに間違いはなく、次回を楽しみにしたいと思います!