シドニアの騎士 二(初回生産限定版) [Blu-ray]/キングレコード
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アニメ『シドニアの騎士』第9回「眼差」を見ました!
アニメ『シドニアの騎士』もすでに第9回。このアニメは1クール12回なので、今回を入れてあと4回です。
今回のアバンは少し長め。星白機を複製した3体のガウナとの戦いの場面からです。その3体のうち2体は撃破し、内1体の操縦士型エナの回収に成功。しかしその中の最強のガ490と名付けられたガウナ、紅天蛾は星白の笑い声を残して宇宙空間に飛び去りました。ここは単行本では3巻11話の内容です。
OPの後、100年前、ガウナの侵入により人口の99%が失われた後の時期。科戸瀬ユレ博士が100年かけて人口を50万人に増加させる計画を説明しています。その計画の決めては、子育てに手間がかからないこと、新しく生まれる子供たちは光合成できる能力を備えていることでした。
変わって現代。ユレは孫のイザナに電話をかけます。おばあちゃんと言っても、その姿は100年前のまま。彼女も不死の船員会の一員だからですね。なかなか帰って来ない子供を心配する母親、という感じです。イザナは用事があるとすぐ切ってしまいますが、それは外生研(外宇宙生命体研究所、すなわちガウナの研究機関ですね)へ行く谷風について行く、という用事でした。このつなぎは原作にはありません。
外生研の入り口で待っていると、研究員の田寛ヌミが遅くなったと走って来て、つまづいて谷風の胸に飛び込む、という展開。メガネっ娘で巨乳でどじっ子と言う最強の?萌えパターンを兼ね備えています。谷風は赤面し、イザナは「いいなあ」と膨れっ面。この膨れっ面は本来6巻27話の谷風と仄姉妹のやり取りのところでする顔なのですが、ここで引用されているということは6巻まで行かないということかもしれません。(ところでヌミで変換すると要害という字が出てきます。すごい名前ですね。男を引っ掛ける要害と言うことなんでしょうか)
谷風が外生研に呼ばれたのは、操縦士を模写したエナに人間のような知性があるかどうかを確かめるためのテストのためでした。エナが谷風の名前を呼んだからなのです。
谷風がスクリーンの前にたち、スクリーンに光を通し、中の様子を見ると、中では星白の姿をし、赤いエナを衣服のようにかぶったエナ(以下エナ星白)が空中を漂っているのでした。谷風が「星白」と呼ぶと、エナは反応し、急に谷風の方に赤い触手を伸ばして来たので、スクリーンを遮断されました。
次の場面は「ねぎくじら」という居酒屋。演歌がかかっています。(笑)谷風はエナ星白に攻撃されたと思って落ち込んでいますが、攻撃とは限らない、と田寛は慰めます。そこに操縦士の先輩、弦打とサマリと土浪が入ってきます。エナ星白の話題になり、田寛が人間を精密に再現していて感情のようなものも見られると言うと、サマリは衛人型ガウナは人間が操縦しているとしか思えなかった、と言います。これまでガウナには人間のような知性はないと考えられて来た、私たちも戦い方を考えて行かなければならない、と。ヘイグス粒子砲の打ち合いなら負けるものか、という弦打にサマリは反動もないしエナを剥がすには有効だが、ヘイグス粒子はガウナのエネルギー源でもあることを忘れるな、と言います。土浪は、こいつ早く3回アシストしてサマリと光合成する権利を得たいんだよ、とからかいます。この場面、原作ではサマリと話すのは弦打ではなく土浪の方なのですが、弦打にして後の展開を分かりやす久下のだなと思います。以上の流れは、原作では3巻12話の内容でした。
変わって岐神邸。岐神は星白が再生したショックで、休暇を取り、そのまま操縦士をやめるつもりのようです。それを忠実な分身である海蘊(もずく)と話しているとき、岐神邸に艦長小林、科戸瀬ユレ、落合と護衛の男たちが近づいて来るのが見えました。彼らがやって来たのは、岐神家当主だけ知る権利のある秘密の儀式のため。本当は見ることの出来ない「降ろしの儀」を、岐神と海蘊は盗み見ています。
巨大な「落合の補助脳」の下にクローン落合を座らせ、その尖った下端からビームのようなものが走ると、クローン落合の脳の制限が解除され、科学者落合が覚醒します。音声なしでその場面を見る岐神と海蘊。それはまるで何かの罰のようにも見えます。科学者落合は、大きな力を得ようとして失敗した、とだけ海蘊は岐神に語ります。補助脳への回路が開いたので、もう眠らせてもいい、という段階になって落合は小林に言います。「お前は必ず、俺の力を必要とする時が来る」と。小林は「落合…」とつぶやき、前半は終わりです。この場面は4巻17話。本当に原作のあちこちのところから持って来ているのに、うまく話がつながっているなあと思います。それに、「お前は必ず、俺の力を必要とする時が来る」という予言も、原作にはありません。後3回でこの予言をどのような形で表現するのか、大詰めを迎えてさらにスリリングになってきました。
後半は、レム構成系惑星セブンへの植民の発表を受けての、街中や訓練士学校での反応。植民をしようとするのは非武装主義者の人々ですので、一般の人々や訓練生たちは否定的な見解の持ち主が多いわけです。この場面は原作にはありませんが、4巻19話で植民船が出発する場面があります。この放送に対する反応では特に、訓練生たちの人口も減って、自分たちも正規操縦士になる時期が早まることを心配する声が印象的です。これは本編ではイザナが正規操縦士になったときに前途を悲観する台詞と重なるのですが、その場面が出て来るのかなあと思います。ここにはちょっと「聞きたい台詞」があるのですけれども。
谷風とイザナは階段にたってイザナがその話をしているのですが谷風は心ここに在らず。エナ星白のことばかり考えています。そこに緑川纈がやって来て「操縦士用食堂に重力鍋が追加された」とどうでもいい話題を仕掛け、イザナと言い合いになりかけますが、谷風は外生研に呼び出されて行ってしまいます。
空中を漂っているエナ星白を見て、谷風は宇宙を漂流していたときに見た星白の光合成の様子を思い出します。何か話しかけてみて、と言われて「星白、大丈夫」と言うと、エナ星白は「タニカゼクン」と答えます。さらに実験を続けようとしていたとき、谷風に出撃指令が入ります。谷風が衛人格納庫へ行くと、谷風の乗る継衛がカビザシを装備しています。戸惑う谷風。そこに勢威がやって来て、「お前が槍手ってことだ。よろしくな、谷風班長」と言います。この場面は4巻冒頭16話ですね。この場面がウェブニュース?に発表されますが、その他の記事の見出しには「女子光合成室に起こる不思議な現象とは」などと10巻くらいでしょうか、ずいぶん先のネタが書かれたりしています。
そしてエナ星白に会いに行き、谷風はさらに活躍。次の記事では奇居子(ガウナ)が奇居人になっているのがありました。仄煉やイザナとチームを組んでいる写真も出てきますので、イザナももう正規操縦士になったということなのでしょうか。エナ星白に会いに行っては元気をもらって活躍し、という場面が繰り返されて行きます。
緑川纈とイザナが「このままではよくない」という話をしているのですが、二人とも打つ手を思いつかず、何か気分転換させてあげられないかと行っています。
一方外生研でエナ星白に見とれている谷風。谷風は「ガウナは人類の友人になりたがっているのではないか」という星白の言葉を思い出したのか、(原作ではそれが書かれているのですがアニメでは提示されません)田寛に「エナが完全に人間を再現したとしたら、そのエナと人間との違いはなんですか」と聞きます。科学者の立場としては自我が再現されていると言わざるを得ないが、シドニアの船員としては認められない、と田寛は答えます。そうですね、と肩を落とす谷風。これは四巻冒頭16話。一方岐神は、紅天蛾の悪夢に悩まされています。
谷風がまたエナ星白を見て、だんだん振る舞いが星白自身に近づいて来て興奮していると、田寛は「あくまでこれはガウナの肉、エナよ」と念を押されます。これは5巻冒頭21話。谷風が下を向いて歩いていると、纈が旅行に行こう、と誘います。そしてイザナもまた谷風を誘います。どうも谷風は両方に「いいよ」と言ってしまったようです。
一方外生研。田寛は、エナ星白がいつも同じ方向を見ているのに気がつきます。エナ星白が見ていたのは、カビザシでした。これは4巻18話で田寛が科戸瀬ユレに報告しています。そして、はるか宇宙空間からも、そのカビザシを見つめているものがいました。それは、最も困難な敵、紅天蛾だったのです。
このようにアニメ第9回は、3巻から5巻の様々な場面をつなぎ合わせ、引用としてはかなり後の巻まで使いながら構成されていて、それが一つの話になっているというのはすごいなあと思います。
次回第10回は「決意」。3人で「重力館」と言う旅館に遊びに行く場面が映っていました。これは4巻18話です。この決意というのはおそらく、…いや、予想はやめておきましょう。おそらくは重力館でのエピソードの延長上にある「決意」なのだと思います。6月一杯で終わってしまうのは残念ですが、最後までいろいろわくわくドキドキさせられるアニメだなと思います!
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アニメ『シドニアの騎士』第9回「眼差」を見ました!
アニメ『シドニアの騎士』もすでに第9回。このアニメは1クール12回なので、今回を入れてあと4回です。
今回のアバンは少し長め。星白機を複製した3体のガウナとの戦いの場面からです。その3体のうち2体は撃破し、内1体の操縦士型エナの回収に成功。しかしその中の最強のガ490と名付けられたガウナ、紅天蛾は星白の笑い声を残して宇宙空間に飛び去りました。ここは単行本では3巻11話の内容です。
OPの後、100年前、ガウナの侵入により人口の99%が失われた後の時期。科戸瀬ユレ博士が100年かけて人口を50万人に増加させる計画を説明しています。その計画の決めては、子育てに手間がかからないこと、新しく生まれる子供たちは光合成できる能力を備えていることでした。
変わって現代。ユレは孫のイザナに電話をかけます。おばあちゃんと言っても、その姿は100年前のまま。彼女も不死の船員会の一員だからですね。なかなか帰って来ない子供を心配する母親、という感じです。イザナは用事があるとすぐ切ってしまいますが、それは外生研(外宇宙生命体研究所、すなわちガウナの研究機関ですね)へ行く谷風について行く、という用事でした。このつなぎは原作にはありません。
外生研の入り口で待っていると、研究員の田寛ヌミが遅くなったと走って来て、つまづいて谷風の胸に飛び込む、という展開。メガネっ娘で巨乳でどじっ子と言う最強の?萌えパターンを兼ね備えています。谷風は赤面し、イザナは「いいなあ」と膨れっ面。この膨れっ面は本来6巻27話の谷風と仄姉妹のやり取りのところでする顔なのですが、ここで引用されているということは6巻まで行かないということかもしれません。(ところでヌミで変換すると要害という字が出てきます。すごい名前ですね。男を引っ掛ける要害と言うことなんでしょうか)
谷風が外生研に呼ばれたのは、操縦士を模写したエナに人間のような知性があるかどうかを確かめるためのテストのためでした。エナが谷風の名前を呼んだからなのです。
谷風がスクリーンの前にたち、スクリーンに光を通し、中の様子を見ると、中では星白の姿をし、赤いエナを衣服のようにかぶったエナ(以下エナ星白)が空中を漂っているのでした。谷風が「星白」と呼ぶと、エナは反応し、急に谷風の方に赤い触手を伸ばして来たので、スクリーンを遮断されました。
次の場面は「ねぎくじら」という居酒屋。演歌がかかっています。(笑)谷風はエナ星白に攻撃されたと思って落ち込んでいますが、攻撃とは限らない、と田寛は慰めます。そこに操縦士の先輩、弦打とサマリと土浪が入ってきます。エナ星白の話題になり、田寛が人間を精密に再現していて感情のようなものも見られると言うと、サマリは衛人型ガウナは人間が操縦しているとしか思えなかった、と言います。これまでガウナには人間のような知性はないと考えられて来た、私たちも戦い方を考えて行かなければならない、と。ヘイグス粒子砲の打ち合いなら負けるものか、という弦打にサマリは反動もないしエナを剥がすには有効だが、ヘイグス粒子はガウナのエネルギー源でもあることを忘れるな、と言います。土浪は、こいつ早く3回アシストしてサマリと光合成する権利を得たいんだよ、とからかいます。この場面、原作ではサマリと話すのは弦打ではなく土浪の方なのですが、弦打にして後の展開を分かりやす久下のだなと思います。以上の流れは、原作では3巻12話の内容でした。
変わって岐神邸。岐神は星白が再生したショックで、休暇を取り、そのまま操縦士をやめるつもりのようです。それを忠実な分身である海蘊(もずく)と話しているとき、岐神邸に艦長小林、科戸瀬ユレ、落合と護衛の男たちが近づいて来るのが見えました。彼らがやって来たのは、岐神家当主だけ知る権利のある秘密の儀式のため。本当は見ることの出来ない「降ろしの儀」を、岐神と海蘊は盗み見ています。
巨大な「落合の補助脳」の下にクローン落合を座らせ、その尖った下端からビームのようなものが走ると、クローン落合の脳の制限が解除され、科学者落合が覚醒します。音声なしでその場面を見る岐神と海蘊。それはまるで何かの罰のようにも見えます。科学者落合は、大きな力を得ようとして失敗した、とだけ海蘊は岐神に語ります。補助脳への回路が開いたので、もう眠らせてもいい、という段階になって落合は小林に言います。「お前は必ず、俺の力を必要とする時が来る」と。小林は「落合…」とつぶやき、前半は終わりです。この場面は4巻17話。本当に原作のあちこちのところから持って来ているのに、うまく話がつながっているなあと思います。それに、「お前は必ず、俺の力を必要とする時が来る」という予言も、原作にはありません。後3回でこの予言をどのような形で表現するのか、大詰めを迎えてさらにスリリングになってきました。
後半は、レム構成系惑星セブンへの植民の発表を受けての、街中や訓練士学校での反応。植民をしようとするのは非武装主義者の人々ですので、一般の人々や訓練生たちは否定的な見解の持ち主が多いわけです。この場面は原作にはありませんが、4巻19話で植民船が出発する場面があります。この放送に対する反応では特に、訓練生たちの人口も減って、自分たちも正規操縦士になる時期が早まることを心配する声が印象的です。これは本編ではイザナが正規操縦士になったときに前途を悲観する台詞と重なるのですが、その場面が出て来るのかなあと思います。ここにはちょっと「聞きたい台詞」があるのですけれども。
谷風とイザナは階段にたってイザナがその話をしているのですが谷風は心ここに在らず。エナ星白のことばかり考えています。そこに緑川纈がやって来て「操縦士用食堂に重力鍋が追加された」とどうでもいい話題を仕掛け、イザナと言い合いになりかけますが、谷風は外生研に呼び出されて行ってしまいます。
空中を漂っているエナ星白を見て、谷風は宇宙を漂流していたときに見た星白の光合成の様子を思い出します。何か話しかけてみて、と言われて「星白、大丈夫」と言うと、エナ星白は「タニカゼクン」と答えます。さらに実験を続けようとしていたとき、谷風に出撃指令が入ります。谷風が衛人格納庫へ行くと、谷風の乗る継衛がカビザシを装備しています。戸惑う谷風。そこに勢威がやって来て、「お前が槍手ってことだ。よろしくな、谷風班長」と言います。この場面は4巻冒頭16話ですね。この場面がウェブニュース?に発表されますが、その他の記事の見出しには「女子光合成室に起こる不思議な現象とは」などと10巻くらいでしょうか、ずいぶん先のネタが書かれたりしています。
そしてエナ星白に会いに行き、谷風はさらに活躍。次の記事では奇居子(ガウナ)が奇居人になっているのがありました。仄煉やイザナとチームを組んでいる写真も出てきますので、イザナももう正規操縦士になったということなのでしょうか。エナ星白に会いに行っては元気をもらって活躍し、という場面が繰り返されて行きます。
緑川纈とイザナが「このままではよくない」という話をしているのですが、二人とも打つ手を思いつかず、何か気分転換させてあげられないかと行っています。
一方外生研でエナ星白に見とれている谷風。谷風は「ガウナは人類の友人になりたがっているのではないか」という星白の言葉を思い出したのか、(原作ではそれが書かれているのですがアニメでは提示されません)田寛に「エナが完全に人間を再現したとしたら、そのエナと人間との違いはなんですか」と聞きます。科学者の立場としては自我が再現されていると言わざるを得ないが、シドニアの船員としては認められない、と田寛は答えます。そうですね、と肩を落とす谷風。これは四巻冒頭16話。一方岐神は、紅天蛾の悪夢に悩まされています。
谷風がまたエナ星白を見て、だんだん振る舞いが星白自身に近づいて来て興奮していると、田寛は「あくまでこれはガウナの肉、エナよ」と念を押されます。これは5巻冒頭21話。谷風が下を向いて歩いていると、纈が旅行に行こう、と誘います。そしてイザナもまた谷風を誘います。どうも谷風は両方に「いいよ」と言ってしまったようです。
一方外生研。田寛は、エナ星白がいつも同じ方向を見ているのに気がつきます。エナ星白が見ていたのは、カビザシでした。これは4巻18話で田寛が科戸瀬ユレに報告しています。そして、はるか宇宙空間からも、そのカビザシを見つめているものがいました。それは、最も困難な敵、紅天蛾だったのです。
このようにアニメ第9回は、3巻から5巻の様々な場面をつなぎ合わせ、引用としてはかなり後の巻まで使いながら構成されていて、それが一つの話になっているというのはすごいなあと思います。
次回第10回は「決意」。3人で「重力館」と言う旅館に遊びに行く場面が映っていました。これは4巻18話です。この決意というのはおそらく、…いや、予想はやめておきましょう。おそらくは重力館でのエピソードの延長上にある「決意」なのだと思います。6月一杯で終わってしまうのは残念ですが、最後までいろいろわくわくドキドキさせられるアニメだなと思います!