シドニアの騎士 一(初回生産限定版)(Blu-ray Disc)/キングレコード

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アニメ『シドニアの騎士』第8回「不死」を見ました!神回との噂が高かったので楽しみにしていましたが、まさかの熊回でした!(笑)

ネットではこの回はすごい、という噂が放映前から流れていて、早く見たいと思っていたのですが、スケジュールの都合で昨夜ようやく見ることが出来ました。噂に違わず、すごく充実していました。すべて単行本で読んだプロットが再構成されている、つまりすべてのストーリーや場面を知っているにも拘らず、ものすごく感動しました。

前半は戦闘シーンです。短いアヴァンでは前回の復習、星白機をかたどった赤いガウナが3体現れた場面。それからOPですが、毎回見ていて「ウチクダケー」のところで「シドニアの騎士」という文字が入るのがかっこいいなと毎回思います。Aパート(前半)に入ると、みな星白機をコピーしたガウナの姿に一瞬動揺します。ガウナが3体分散すると、衛人隊も班ごとに分かれてガウナをおいます。ガ489をサマリ班、ガ490を中園班、ガ491を岐神班が追うということになります。原作では中園班ではなく今田班なのですが。

この「ガ491」のような略称が、旧日本軍の作戦時の名前の付け方みたいで、(例えばガダルカナル島をガ島と言ったような)異なる文化的厚みみたいなものが生まれてかっこいいなと思います。

岐神班とガ491の戦い、青い光の衛人と赤い光のガウナの取り合わせが美しいですし、仄煉・烽の二人が声を合わせて「了解!」と叫ぶのもいいです。この二人は(というか仄姉妹は全員)喜多村英梨さんが声をやっているので二重録音したということになりますが、そのユニゾンがきれいだなと思いました。

そしてガウナが星白機の通信回線を使って言葉を発してきます。岐神が攻撃するとガウナが「痛い、痛い」と星白の声で応答し、岐神は呆然とした顔をし、谷風は顔つきが鋭くなります。そしてガ491から、星白の姿をしたエナがぶら下がっているのが見えます。それを見た谷風の表情が変わります。

一方中園班はガ490と会敵し戦闘に入りますが、このガウナは他と違い速く強い。そして衛人を撃破すると星白の声で「ホシジロイッキゲキハ。フフフフ」とまた通信してきます。これはこんなことが起こったら衛人操縦士たちは精神的にキツいですね。特に星白に対して負い目がある岐神(岐神が谷風にウソの指示を出したために結果的に星白を死に追いやった)は、激しく動揺します。これは原作にない表現で、でもこの後の展開を考えるとなるほどここでこういう描写にしたか、と思います。プライドが高いくせに子供っぽい、強がっているくせに本当は精神的に脆いというキャラクターの性格付けがはっきりしています。原作ではここまで子供っぽい印象ではないのですが、なるほどこういう性格付けもありか、とは思いました。

一方呆然とした顔をしていた谷風は、逆に「星白!きこえるか!」と叫んでガウナに接近して行きます。仄姉妹は「やめてよ谷風!」と叫びます。確かに、星白に見えても相手はガウナ。意思が通じる、と思ってしまえば思い切って攻撃できません。そこに外生研からエナ標本回収依頼が入ります。エナは本体が破壊されたら泡状分解してしまうので、本体破壊前に切り離さなければなりません。それを聞いていたのでしょう、谷風はぶら下がっているエナの紐の部分を攻撃して切り離します。そして本体を露出させたのでしょう、(ここがよく見えないのですが)カビザシを持った岐神に指示し、岐神は動揺しながらも本体を突いてガ491を泡状分解させたのでした。

中園班に合流しろという司令補の緑川纈の指示に対し谷風は操縦士型エナの回収許可を要請します。やめろと叫ぶ岐神と勝手な行動をするなという纈に対して、艦長小林は「回収を許可する」といいます。

一方中園班は次々にガ490に撃ち落とされ、「サラニイッキゲキハ。フフフ」といわれます。サマリ班はガ489に何とか追いつき、撃破に成功しますが必死でした。中園班は「サラニイッキゲキハ。ノコリイッキ。ウフフフ」と言われています。ここの司令部の描写(ロングで周りが暗い中、低いところに纈が、高いところに小林がいる)がかっこいいなと思いました。

谷風はエナ標本の回収(缶詰に食品を入れるみたいな感じでしたが)に成功し、「戦闘に復帰します!」と叫ぶところの一瞬の間がいいなと思いました。

中園班は全滅し、ガ490は岐神班に迫ります。岐神はもう汗だらだらで、すっかりうろたえています。笑いながら近づいてくるガウナに岐神は「やめろ!星白!」と叫び、精神状態が崩壊してしまいます。纈は仄姉妹にガウナの動きを止めること、中園機のカビザシ回収を命じますが、あまりに素早いガウナの動きに仄烽は後ろをとられ、大破してしまいます。「ホシジロイッキゲキハ」という言葉に我に帰った仄煉は仇を取ろうとガウナに接近しますが、今度は正面からガウナの餌食になりそうになります。そこに谷風が現れ、「やめるんだ星白!」と叫び薬莢(?)をばらまきます。ガウナは動きを止め、そこにサマリ班が追いつきますが、そのままガウナは去って行きました。作戦終了を告げる纈。「逃げてくれて助かった。もしあのまま戦っていたら」とつぶやき、前半は終わりです。シドニア百景はイザナの実家に下って行く、特別空間区の広い空の風景です。

前半の戦闘場面は激しい動きがさすが3Dだと思いましたし、それだけでなく心理的な追いつめ方がすごいですし、ネットでは「まるでホラー」という声もありました。確かに今までの戦闘場面の中でも出色のできだったと思います。

長くなりましたので、とりあえずここまでで更新します!時間も遅くなりましたし!(笑)