【菜根譚シリーズ】100節【変化の跡をとどめない】

晴れわたった青空も、にわかにかき曇って、はげしい雷鳴がとどろき、どしゃ降りの大雨も、たちまちやんで、雲ひとつない青空にもどる。

このように、大自然はめまぐるしく変化してやまないが、いささかも変化の跡をとどめない。

人間の心もかくありたいものだ。



有名な「明鏡止水」の心境を言いあらわしている例えです。

老子、荘子で言う「中道」の中心的心構えの考え方といえましょう。

「中国古典」の書籍というと、難解のイメージがね強くありますが、最近は、読みやすいものも多く出版されてきています。興味をもたれた方は、この機会に自分に合った書籍を一度手に取ってみてはいかがですか。