今日は、今年2回目の関東セミナー(神奈川県・川崎市)でした。

去年までは関西セミナーと同じように進めていたんですが、なぜか勢いで違う事しました。

触診練習です。

まず横隔膜の動きの触診について。

下肋部を見ると、吸気時には上方に回旋するように、呼気時には下方に回旋するように動きます。これは腹部諸筋の影響もあるんですが、多くは横隔膜の収縮と弛緩により下肋部が動くためです。

中指腹から手掌中央をいずれかの下肋部に当てて動きを見、左右の動きの差を調べます。

右は肝臓が左は胃があるため通常でも若干動きは異なりますが、横隔膜の動きが悪いと明らかに下肋部の動きも悪くなります。

次に、呼吸時の胸椎と胸骨における動きの連動についての触診練習。

仰臥位にした患者に対し片手手掌を胸椎上位に沿わせるように差し入れ、もう片手手掌は胸骨に縦に触れます。ちょうど胸郭を挟む形ですね。

吸気とともに、胸椎、胸骨ともふくらみながら角度を強くし上方に位置が変化します。呼気は元に戻ります。

正常ですと、吸気の場合両者は連動して動くのですが、たとえば胸椎に動きの制限があるとその胸椎の動きが遅れ、胸骨に動きの制限があるとその動きが遅れます。互いの動きが連動しなくなるんです。

或いは、吸気の際は正常で呼気の際は連動しないとか、その逆もあります。

今日は、胸骨の動きの悪さを改善するのも見せました。動きの悪いのを改善し、その前後を見てもらいました。

因みに胸骨の動きの制限の場合、胸骨角に問題があることがほとんどです。

鍼はてい鍼を使い胸骨角に当て、深呼吸をさせつつ動きを助長させるようにします。リリース(解放)すると、動きがよくなります。マッサージの場合は指頭を当て、同様に行います。

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