按摩マッサージ師と鍼灸師のためのブログ・げんき本舗治療院

按摩やマッサージについて、鍼や灸について。臨床上のことや指導上のことをいろいろ。

仕事は鍼灸とオステオパシーをしています。研究会で、按摩とマッサージと鍼と灸を教えています。

研究会についてはこちらをどうぞ… 臨床伝統医療研究会のサイト

専門的なことが中心になりごめんなさい。一般の方にもお読みいただけるようにできるだけ優しく書くように努力します。治療の仕事とセミナーの日常の中からの一こま一こまを紹介します。


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按摩は、按と摩で構成される。

そして、按摩は東洋医学である。

 

単純に凝っているところを揉むだけのものではない。

 

按と摩を巧みに構成し、身体の虚実を見極め、熱寒を区別し、表裏を分別し、治す。

 

按摩を行うときは、考えなければならない。考えて考えて考え抜く。

東洋医学として、按摩をどのように作り出していくのか、常に考える。

 

その結果として按摩の治療が生まれるのだ。

 

残念ながら、我が国では東洋医学として按摩を考える場は一つしかない。

 

僕が講師をしている臨床伝統療法研究会だけだ。

 

僕はそこで、治す按摩を示す。とことん示す。それを受け止める受講者がいるのが嬉しい。

 

げんき本舗治療院・院長

臨床伝統療法研究会・講師

羽山弘一

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先日の臨床伝統医療研究会レベルアップセミナーで使った資料。

熱論篇第31を翻訳してみたもの。

 

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熱論篇第三十一


黃帝問曰、今夫熱病者、皆傷寒之類也。或癒或死、其死皆以六七日之間、其癒皆以十日以上者何也。不知其解、願聞其故。
岐伯對曰、巨陽者、諸陽之屬也。其脈連于風府、故爲諸陽主氣也。人之傷于寒也、則爲病熱、熱雖甚不死、其兩感于寒而病者、必不免于死。

 

黄帝が質問する。今日、熱病というものは皆傷寒のたぐいである。その予後は治ったり死んだりと様々である。死亡する場合、6、7日のうちに死ぬ。治る場合は、10日以上かかるがそれはなぜか。その理由がわからぬ。理由を聞かせてもらいたい。
岐伯は答える。巨陽つまり足太陽膀胱経は、少陽経や陽明経と同じく陽経に属しております。太陽経の場合、その経脈は風府に連なっております。陽経の中心である背面に連なっておりますので、陽経の代表とも言えます。人が寒邪の襲撃を受けますと、熱病を発します。熱病が激しくても死ぬことはありませんが、陰経と陽経両方が同時に害された場合は、必ずや死に至ります。

 

帝曰、願聞其狀。
岐伯曰、傷寒一日、巨陽受之、故頭項痛、腰脊強、二日陽明受之、陽明主肉、其脈俠鼻絡于目、故身熱、目疼而鼻乾、不得卧也、三日少陽受之、少陽主膽、其脈循脅絡于耳、故胸脅痛而耳聾。三陽經絡皆受其病、而未入于藏者、故可汗而已。
四日太陰受之、太陰脈布胃中、絡于嗌、故腹滿而嗌乾、五日少陰受之、少陰脈貫腎絡于肺、繫舌本、故口燥舌乾而渴、六日厥陰受之、厥陰脈循陰器而絡于肝、故煩滿而囊縮。
三陰三陽、五藏六府皆受病、榮衛不行、五藏不通、則死矣。
其不兩感于寒者、七日巨陽病衰、頭痛少癒、八日陽明病衰、身熱少癒、九日少陽病衰、耳聾微聞、十日太陰病衰、腹減如故、則思飲食、十一日少陰病衰、渴止不滿、舌乾已而嚏、十二日厥陰病衰、囊縱、少腹微下、大氣皆去、病日已矣。

 

帝が言う。願わくばその病状について聞きたい。
岐伯が答える。傷寒の第1日目は太陽経が病邪の侵襲を受けます。そのため、頭痛や項部痛が起き、腰や背骨がこわばります。第2日目は陽経経が病邪の侵襲を受けます。その脈は鼻を挟むように始まり眼をまといます。そのため、身熱が出て、眼がうずき鼻が乾き、安らかに眠ることができなくなります。第3日目は少陽経が病邪の侵襲を受けます。少陽は胆に関連します。その脈は腋を通り耳にまといます。そのため、胸脇部が痛み、耳が聞こえなくなります。
このような3つの陽経が病を受けても、その病邪が経脈にとどまり蔵に侵襲しない場合は、発汗法を行えば治癒します。
第4日目には、太陰経が侵襲を受けます。足太陰脾経は脾に属し胃に広く分布し喉にまといます。そのため、腹部が膨満し、喉が渇きます。第5日目には、少陰経が侵襲を受けます。足少陰腎経は腎を貫き背をまとい、舌本に繋がります。そのため、口が渇き、舌も乾き、喉も渇きます。第6日目には、厥陰経が侵襲を受けます。足厥陰肝経は、泌尿器、生殖器をめぐり肝にまといます。そのため、煩満し陰嚢が縮みます。
三陰三陽、五蔵六府全てが病を受けると、栄衛は運行しなくなり五臓にも精気が循環せず、死に至ります。
陰陽両経が寒邪に侵襲されなかった場合は、第7日目に太陽経の病が衰え頭痛が少し改善します。第8日目には陽明経の病が衰え、身熱が少し収まります。第9日目には少陽経の病が衰え、耳が少し聞こえるようになります。十日目には、太陰経の病が衰え、空腹を覚えます。十一日目には少陰の病が衰え、渇きが止まり、腹部の膨満が収まり、舌の乾燥がなくなりくしゃみが出ます。十二日目には厥陰の病が衰え、陰嚢が緩み、少腹部のつかえが少し収まり、ここに至り邪気が全て去り、日一日と病は快方に向かいます。

 

帝曰、治之奈何。
岐伯曰、治之各通其藏脈、病日衰已矣。其未滿三日者、可汗而已、其滿三日者、可洩而已。

 

帝が言う。これを治療するにはどのようにすればよいのか。
岐伯が言う。この病を治すには、それぞれ6つの蔵の脈を通すことが必要です。そのようにすれば病は日に日に衰えやみます。発病して3日に満たないものは発汗法を行えば改善します。3日を過ぎたものは瀉下法を用います。

 

帝曰、熱病已癒、時有所遺者、何也。
岐伯曰、諸遺者、熱甚而強食之、故有所遺也。若此者、皆病已衰而熱有所藏、因其谷氣相薄、兩熱相合、故有所遺也。

 

帝が言う。熱病がいったん治ったのに、時に症状が取り切れぬ時があるのはなぜなのか。
岐伯が言う。もろもろの症状が残るものは、熱が高いときに無理に食事をさせるためです。すなわち、病勢が衰えてきたのに、無用な食事をさせたために熱がこもってしまうのです。病熱と食事による熱が相まって病が残るのです。

 

帝曰、善。治遺奈何。
岐伯曰、視其虛實、調其逆從、可使必已矣。

 

帝が言った。うむ。ではその残った病を治すのにはどのようにすればよいのか。
岐伯が言う。虚実をよく観察し、これを補瀉することにより、必ずや病を治すことができましょう。

 

帝曰、病熱當何禁之。岐伯曰、病熱少癒、食肉則復、多食則遺、此其禁也。

 

帝が言う。熱を病むときは何をどのように禁ずればよいのか。
岐伯が言う。熱を病んで少し改善した時に肉を食すると再び悪くなるでしょう。食べ過ぎると、病は蔓延してしまいます。すなわちこれを禁じます。

 

帝曰、其病兩感于寒者、其脈應與其病形何如。
岐伯曰、兩感于寒者、病一日則巨陽與少陰俱病、則頭痛口乾而煩滿、二日則陽明與太陰俱病、則腹滿、身熱、不欲食、谵言、三日則少陽與厥陰俱病、則耳聾囊縮而厥、水漿不入、不知人、六日死。

 

帝が言う。陰経と陽経の両方が同時に寒邪を受けたときは、その脈の反応と病形はいかなるものか。
岐伯が言う。陰経と陽経が同時に寒邪を受けたときは、第1日目には太陽経と少陰経の両方が病みます。その際は、頭痛と口の渇きが起こり煩満します。第2日目には陽明経と太陰経の両方が病みます。その際は、腹部が膨満し、身熱し、食欲不振となり、うわごとを言うようになります。第3日目には少陽経と厥陰経の両方が病みます。その際は、水も喉を通らなくなり、意識が混濁し、6日目に死に至ります。

 

帝曰、五藏已傷、六府不通、榮衛不行、如是之後、三日乃死、何也。
岐伯曰、陽明者、十二經脈之長也、其血氣盛、故不知人、三日、其氣乃盡、故死矣。

 

帝が言う。五蔵がすでに傷害され、六府が通じず、栄衛が通行しないような場合、3日目に死ぬのはなぜか。
岐伯が言う。足陽明胃経は12経の中で最も重要で、血気が盛んです。そのため、人事不省となり3日が過ぎ、その気が潰えてしまい死ぬこととなります。

 

凡病傷寒而成溫者、先夏至日者爲病溫、後夏至日者爲病暑、暑當與汗皆出、勿止。

 

およそ傷寒を病んで温を成すものは、夏至に先立ち発病する際は温病となり、夏至の後に発病する際は暑病となる。暑病の際は汗とともに温を出すべきであって、汗を止めてはなりませぬ。

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げんき本舗治療院・院長

臨床伝統医療研究会・講師

羽山弘一

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傷寒論がどのような経緯で書かれたのか、中国の専門家は素問・熱論篇と関連するといい、日本の専門家は関係ないという。

 

臨床的には、やはり熱論篇が影響を与えたと思うが、いかんせん、ここには具体的治療法が書いていない。

 

傷寒論には、具体的な治療法が詳細且つ簡明に書かれているのでが、いかんせん湯液である。鍼灸でも按摩でもない。

 

しかし、経脈の流れを考え、経血の性質を知ることにより、傷寒論に書かれた治療法を、鍼灸や按摩に置き換えることができる。

 

先日の臨床伝統医療研究会レベルアップ鍼灸セミナーで行ったのはその一環であるが、正直完璧なものとは自分自身言うことができない。もっと詳細に研究すれば、先のセミナーで紹介した傷寒論における鍼灸の方法よりもいい鍼灸取穴が見つかるかもしれない。

 

鍼灸や按摩などが古典にこだわりすぎるのは、現代医学の「正しい」常識とかけ離れてしまいすぎるかもしれない。そこは注意が必要である。しかし、先達の考えを現代に生かすと言うこと、古典をしっかりと読みほぐして今の治療に生かすと言うことは大切である。それこそが中国伝来の伝統医学である。

 

中国伝統医学は湯液(漢方)だけではない。鍼灸師も、按摩師も古典を読まなさすぎる。

 

げんき本舗治療院・院長

臨床伝統医療研究会・講師

羽山弘一

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鍼灸にせよ按摩やマッサージにせよ、僕たちは、治して治して治し続けないといけない。

 

ただ刺すだけ、ただ揉むだけは治療ではない。僕たちには、もっともっとできることがある。

 

何を立ち止まっているのだ。何を安住しているんだ。現状に満足してどうするんだ。

 

もっと歯を食いしばれ。もっと血を出せ。

 

本当の治療は、もっと深く、もっと濃厚だ。

 

健康保健適応で10円上がりましたとか、集客するにはどうすればいいかとか、そんなことは些末でくだらないことだ。

 

げんき本舗治療院院長

臨床伝統医療研究会講師

羽山弘一

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最近の鍼灸学校では、東洋医学概論が暗記科目というところが増えているらしい。
第一に、受験対策を中心としているところが増えていること。
第二に、教員自体が臨床経験がないので実践的なことを教えられないこと。

受験対策を中心とするところが増えているのは、やはり学校間の競争が激しいからか。そりゃ、国試合格率100パーセントと、60パーセントなら、100パーセントの方を選びたくなるわな。
でもこれには裏がある。100パーセントが必ずしもいいとは限らない。要は、できの悪いのを受験させなければいいのであって、合格率100パーセントでも、受験者数が低いところなんかはその手の学校だ。
あるいは、学校のできが悪いから合格率が高いという不思議な学校もある。教員が当てにならないから、在校生は必死になるのだ。名前を出すと訴えられるの必須なので出せないが、あの学校だ。
仮に前者をA学校として後者をB学校としよう。どちらを受験する方がいいのか。悩むところである。私なら、すくなくともできのいいのがいるA学校の方が授業の内容がいい確率が高いのでこっちを選ぶ。授業の内容がよくてもできの悪い精となら、どっちにしたって受からない。B学校は、私なら選ばない。教科書を読み上げるだけなら、一人でもできる。

そこそこ授業内容はいいのに、国試合格率が昔より下がっている学校がある。仮にC学校としよう。同様に下がっている学校がもう一校あったとしよう。仮にD学校としよう。どちらにするかを考えるなら、東洋医学の実践を教えられる教員のいる方を選ぶ。東洋医学は奥深い。教科書だけでは絶対だめだ。

今年から、東洋療法学校協会の教科書も、中医学中心となったらしい。ま、中医学は教えやすいからな。できの悪い経験のない教員でもそこそこ教えられる。

中医学が悪いと言っているんじゃないよ。教えやすいかどうかの違いを言っている。中医学はそこそこ整理されているので、そのまま教科書を読み上げるだけでも、普通の脳みそを持っている学生なら理解できる。
ただ、理解できるのと治るのは別だ。中医学をしている実際の鍼灸師でも、同じようにしていても直せるのと直せないのがいる。その差を教えられるかどうかが問題なのだ。

げんき本舗治療院
院長・羽山弘一
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