正確には一昨日の写真です。
先日引き取られて行ったタローの幸せそうな様子を見てから避難所の運営についていろいろ考えていました。
震災直後、青年協議会の上村さんからの提言で避難時にペットを連れて行けない飼い主さん、ワンちゃんの為の施設として『犬の避難所』を立ち上げました。
当初は1年あれば目途が立つだろうと予想し期間を決めて始まったものの実際は2年と7か月経った今も
避難しているワンちゃん達やその飼い主さんたちが自分の家にいつ帰ることができるかは見通しがついておらず、当施設も終わりの見えない運営を続けている現状です。
ジョン
そこにどんな問題があり何で悩んでいるか
まずは何といっても運営資金です。
今現在は毎月青年協議会の皆さんが関東・関西を中心に街頭で募金を呼び掛け運営資金のほぼすべて
を協力金として送ってくださっており、また定期・不定期に寄付金を送ってくださる方、ドックフードを送ってくださる方などに支えられ運営しているわけですが、そのお金には雨の日も風の日も暑い日も寒い日も街頭に立って大声で叫んでくれている苦労や沢山の想いのこもったお金で、そのお金を使わせて頂いている以上より効果的に使う責任があると思っています。
今の施設が無駄な使い方をしているとは思っていませんが、もっと必要としている施設や団体が山のようにあるのではないかと思います。
ハッピー
そして飼い主さん達もワンちゃん達を家族と思うなら多少の苦労や負担を負っても一緒に住むための努力をすべきと思わずにはいられないのです。
確かに原発事故で故郷を追われすでに想像以上の苦労をされていることは確かですが、先が見えない中ではただただ先延ばしで預かっていることがいいこととはどうしても思えません。
ワンちゃん達も日一日年をとっていき、既に病気で亡くなったワンちゃんも2匹いることを考えると、今後もそのようなことがないとは言えません。人間も同じだと思いますが最後くらい飼い主さんに看取られてもらいたいのです。
また施設のスタッフの皆さんには謝礼金をお支払しておりますが、皆さん主婦なのに盆も正月もなく台風でも大雪でも休むことができないこと。またいつまで続くのか終わるのか分からない中で、そのあとの就職活動への不安もあるのではないかと思います。
私も事業をしているので、自分の会社の従業員にはそんな不安を与えたくないし安定した雇用を続ける責任もあると考えていますが、この施設のスタッフのみんなにはその責任は果たせそうにありません。
その他土地の借地の問題や私自身も外部的な対応はできるものの直接的な犬の世話は任せきりなことも申し訳なく思っています。
そんな訳でスタッフや青年協議会の上村さんと話し合った内容も踏まえ、飼い主さん一人一人に連絡をとり今後の方針を決めました。
今までお預かりした責任、ワンちゃん達への想いもありますのですぐに引き取れとはもちろん言いませんが、今後継続して預かる条件として里親さんを募集させてもらう事
それが難しいのであれば一緒に住める環境を作ってもらう事
(引き取ってもらうということです)
ぷぅ
猶予期間は12月末まででそれまでに返答を頂き来年の3月までに引き取ってもらうか引き続きお預かりするかを決めたいとお伝えしました。
酷な選択を迫るようですが犬だって家族ですし、私自身も総合的に考えて出した結論ですので、ご協力頂いている皆さんにもご理解をいただければと思います。
ちょっと嬉しい報告!
里親を募集していたモモマロに会ってみたいとの連絡が昨日ありました。
東京で動物病院をやっている方で電話で話した感じでは大切に飼ってくれそうな感触でした。
11月中頃に相馬に来てくださるそうです。
まだ決まってはいませんが、モモマロが幸せになれる結果を心から望んでいます。