新たな旅立ちとそれから
トレーナーがクライアントに提供してくれるトレーニングは、
同じトレーニングでも説明の仕方や声のかけ方一つで、
やる気やモチベーションがかなり上がる。
それは、その人が持っている雰囲気やトレーナーとの相性もあると思う。
5年前、JWに入会した時の担当はバリバリに一線で頑張っていたT氏だった。
2年前くらいからイケ女・トレーナーになってから、時々、フロアで見かけるくらになった。
大阪スタジオのオープンとして東京から離れる一週間前、東京スタジオで数か月ぶりにトレーニングを行ってくれた。
大阪オープンはめでたいことだけど、ほんの少し寂しさを感じる。
長い間待っていた大阪の人たちと一緒に、更に多くの一歩を出して
渡辺さんを超える伝説の人として頑張って欲しい。
そして……ここからは、トレーニングから外れた話。
先月、6月30日に二冊目の本を出版した裏話。
『野坪の蠅』という、いろいろな体験をした人たちの不幸話をまとめた
ノンフィクション本を発売してからわかったこと。
発売前に実話を提供してくれた人から感謝の電話を頂いた。
『本、読ませていただきました。すっごく良く書けています。ありがとうございます』
「あー良かった。そう聞けて嬉しい!」
『きっと、あの人も喜んでくれていると思います。だって、この世に生きた証が残ったんだから。みんながこうして読んでくれることが成仏になるのですから』
「あぁ、そ、そっか。そうですよね」
恨み、怒り、悲しみ、苦しみ。
口に出し、文字に表し、それを見ず知らずの人たちが読む。
その人が出した言霊は、多くの目に触れることで浄化されていくのだと。
《人の心に残る人になりたい》
そう思いながら夢や目標に向かって生きている人がいる。
オリンピック選手や俳優、有名人、発明家、企業家。
でもそうじゃない、コツコツと地味に生きる人がこの世に残せるモノ。
本、ブログ、SNS。
誰かの役に立ちたい。ありがとうって聞きたい。
自分の存在を表現したい。
いろいろな思いは人それぞれだけど、
私もこうして誰かの役に立ちたいがために、書き続けるのかもしれない。
『野坪の蠅
』はAmazonで発売中。