7月8日に思うこと | 奇跡の脊髄

奇跡の脊髄

脊髄損傷。立つ、歩く。奇跡のゴールを目指して、現在、過去に行ったトレーニングなどを紹介していきます。

新たな旅立ちとそれから



トレーナーがクライアントに提供してくれるトレーニングは、

同じトレーニングでも説明の仕方や声のかけ方一つで、

やる気やモチベーションがかなり上がる。

それは、その人が持っている雰囲気やトレーナーとの相性もあると思う。

5年前、JWに入会した時の担当はバリバリに一線で頑張っていたT氏だった。



2年前くらいからイケ女・トレーナーになってから、時々、フロアで見かけるくらになった。

大阪スタジオのオープンとして東京から離れる一週間前、東京スタジオで数か月ぶりにトレーニングを行ってくれた。

大阪オープンはめでたいことだけど、ほんの少し寂しさを感じる。



長い間待っていた大阪の人たちと一緒に、更に多くの一歩を出して

渡辺さんを超える伝説の人として頑張って欲しい。






そして……ここからは、トレーニングから外れた話。



先月、6月30日に二冊目の本を出版した裏話。

『野坪の蠅』という、いろいろな体験をした人たちの不幸話をまとめた

ノンフィクション本を発売してからわかったこと。

発売前に実話を提供してくれた人から感謝の電話を頂いた。




『本、読ませていただきました。すっごく良く書けています。ありがとうございます』

「あー良かった。そう聞けて嬉しい!

『きっと、あの人も喜んでくれていると思います。だって、この世に生きた証が残ったんだから。みんながこうして読んでくれることが成仏になるのですから』

「あぁ、そ、そっか。そうですよね」



恨み、怒り、悲しみ、苦しみ。
口に出し、文字に表し、それを見ず知らずの人たちが読む。

その人が出した言霊は、多くの目に触れることで浄化されていくのだと。



《人の心に残る人になりたい》

そう思いながら夢や目標に向かって生きている人がいる。

オリンピック選手や俳優、有名人、発明家、企業家。

でもそうじゃない、コツコツと地味に生きる人がこの世に残せるモノ。

本、ブログ、SNS。

誰かの役に立ちたい。ありがとうって聞きたい。

自分の存在を表現したい。

いろいろな思いは人それぞれだけど、

私もこうして誰かの役に立ちたいがために、書き続けるのかもしれない。





野坪の蠅 』はAmazonで発売中。