奇跡の脊髄

脊髄損傷。立つ、歩く。奇跡のゴールを目指して、現在、過去に行ったトレーニングなどを紹介していきます。


テーマ:

外来の待合室で良く見る張り紙。

 

―来月※△○先生は学会で休診です―

 

この二文字を目にするたび、学会ってどんなところだろうと思っていた。

専門医が集まる学会は、医者でもない私には関係ないところ。

だけど今年、関係ない、場違いの場所に思い切って行ってみた。

 

日本脊髄障害医学会 11/10.11 幕張メッセ:国際会議場

 

参加している人たちは日本の病院で活躍する最前線の整形外科医。

それも脊髄専門の医師たちだ。

 

 参加にあたり事前にプログラムを手に入れ、受講したいセミナーを物色。

再生医療、高齢者の脊髄損傷、痛みの緩和、歩行ロボットのリハビリなどなど。

ポスターセッションも気になるところ。

ランチョンセミナーは豪華なお弁当が出ると聞き、テンションが上がる。

これは絶対、ランチョン行かねばっ!!! 

 

初日は先約があったので2日目に参加。

冷たい雨が降る1111日。脊髄学会なのに車椅子の人は誰もいない。

わかっているが、専門医の学会であるので、

車椅子の医師が参加していない限り誰もいないのはあたりまえ。

場違いな私は、会場入りする前からプチ緊張。

会場に着き、受付で参加費を払うところから、緊張+『?』マークが頭に現れた。

 

コメディカルって何?

所属ってどこ?

『わーーーっ、ど、どうしょう……』(ノД`)・゜・。

なのに平常を装い、

「所属って、病院名でいいんですか?

「はい」

 

ということで、申し込み用紙に職場の病院名を書き、

コメディカルを装って参加証をゲット。

ライブでも買わない、学会プログラム冊子を購入。

ランチョンセミナーに合わせ、入口でお弁当を貰って会場入り。

なるほど、話に聞いたように豪華なお弁当だ。製薬会社主催のセミナーと聞き、納得。

ここで、JWSさん、Hさんと合流でき、緊張がようやく解けた。

ご飯を食べながらのセミナーが始まった。

 

会場の灯りが消えた。真っ暗だ。

豪華なお弁当も見えない。プログラムも見えない。

暗すぎて何を食べているかわからない。手元の灯りは絶対必要だ。

それでも平常を装い、講義に耳を傾けた。

一般向けの講習会には何回も参加しているが、これは違う。

質の高さに驚いた。やはり学会のレベルは違う。

パワーポイントも見やすく、素人の私でもわかりやすい。

口述は暗記、喋りに合わせパワーポイントはクルックル、パッパと変化していく。

喋りは古館伊知郎のようだ。

す、すごい。何回も、いや、何十回も練習したのか。それにしても場慣れしている。レーザーポイントは使わず、スクリーンの3分の1まで体の位置を入れ、

自分の手でスクリーンを指す。

もし、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズが医学会で発表をしたら、

こんな感じなのかなぁ、と変な妄想が浮かぶ。

内容は『痛み』について。脊損者の術後の痛みは、脳卒中やヘルニアなど他の疾患より圧倒的に痛みを感じる人が多い。

脊損歴14年の私でも痛みは消えない。学会当日は雨が降る寒い日。痛みは増大。

何回もプッシュアップして緩和させたが、効き目はなかった。

講義は専門語で溢れ、後半はさっぱりわからない。だけど、演者の喋りのリズムは開始5分からずーっと同じペース。45分間喋り続けた。感服。

 

講演が終わって、隣にいるYさん、Hさんと学会セミナー感想バトル。

 

「いゃ~、感動した! こんなセミナー初めて! 涙が出た!Yさん

「すごいね! パワーポイントが素晴しい。円グラフの見せ方がカッコいい」私

「この人はすごい。カンペもせず。めったにいません」Hさん

 

三人とも演者のパフォーマンスの高さに感動。まるでショーを見ている感じだった。

パワーポイントの作り方、喋り方、マイクの使い方。すべて完璧な講演だった。

受講したセミナーは専門医、研修医に向けた教育研修であったので、素人のわたしでもわかりやすかったのかもしれない。

 

その後、再生医療のレクチャーに参加。

ラットやサルの実験は映像でわかったが、後半はさっぱりわからない。それでも再生医療はこれから実用化に向かっていく。回復促進にリハビリは大切というところは響いた。講演が終わりYさんと別れ、私はポスター会場へ。

ポスターはパネルに張りつけられ、発表内容が完結にまとめられている。学会の最後の1時間はポスターセッション。1件につき10分の時間が配分される。事前に聞きたいポスターの前に参加者はへばりつき、演者の発表を聞き、質問する。

 

とまぁ、学会の流れはこんな感じ。

車椅子の人は最後まで私だけ。

だからとても目立っていたようで、行く先々で声を掛けられた。

セラピスト、担当医、リハビリ医、職場の人。

  

 

今学会のテーマである《患者さん中心の脊髄医療》は当事者からしても、多くの専門分野の人たちが患者と関わり、脊髄損傷と向き合っていると感じた。

 

難しい講演も最後まで理解できなかったけど、当事者として、今やることはあると思ったし、脊髄損傷になって間もない人たちも、将来、再生やロボットなどの治療が待っていることも忘れないで、今、できることをして欲しいと思う。

 

歩けなくなってしまった足も自分の体の一部。

だから動いていたときよりも、体の管理に気を配って。

それが学会で聞いた、将来の治療に繫がると思うから。

 

 

 

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