2006-05-08 23:11:08

『闇夜の本』 不思議な、そしてすてきな。

テーマ:日本SF・ファンタジイ
闇は、しばしば、万物の母の役割をになう。
闇は見通す事ができない。
だからこそ、ミステリイであり、どのようなものでも生み出す事ができるからだろう。
そう、どのようなものでも、ということは、人間の想像を絶するようなものでも、生み出せるということだ。
あるいは、昼の光で見る事ができないようなものも。
たとえば、異次元のなにかとか。
たとえば、幽霊とか。
たとえば、仙界の住人とか。
または、それらへ通じる扉とか。
本シリーズも、まさしくその名にふさわしく、
ありとあらゆる、奇天烈な世界への扉をあけて、不思議なものをかいま見させてくれるのだ。

本シリーズの作品が描かれたのは、もうかなり古いことで、今はなきDuoに掲載された作品が、これまた今はなきSun Coimcs STRAWBERRY SERIES から3巻本として発行された。
3巻の奥付は、昭和60年となっているから、すでに、20年ほどたっているわけだ。
その後、ハヤカワ文庫JAに収録されたのだが、それからまたかなり時間が経過していると思う。

しかし、闇の中には、実は時間が流れない。
ゆえに、シリーズに収録された作品は、いずれも、時代を感じさせる事はない。
メルヘン的な、
あるいはシュールな、
ナンセンスであって、しかも心温まるような、
そんな物語を、読者はいつでも愉しむ事ができるのだ。 


坂田靖子
闇夜の本 [文庫版:コミックセット]
ハヤカワ文庫JA

コメント

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1 ■懐かしいです。

あったわ~~Duo。
色々あって面白い雑誌でしたが、短命だった記憶があります。
今から考えるととても贅沢な雑誌でした。
ああいう雑誌は今はないのでしょうか。
サンコミックスは森脇先生の「夢喰いドガ」や高橋葉介先生の「仮面少年」とかあります。
坂田先生は友達が買っていたので借りて読んでいました。
読みたくなってきました。

2 ■遅れました!

わーん、先にトラバ&コメントを頂いてしまいました。笑
とらさんのこの記事につられて、ついつい坂田さんを再読してしまいました♪ 闇はすてきだ~。

3 ■ぜいたくな雑誌

ぐるぐるさん、いらっしゃいませ。
私は、Duo本誌を見た事はないのですが、あの頃って、ほんとにいろいろな漫画雑誌が花咲いていて、かなりマニアックなものも多くて、中にはほんの数号で廃刊になっちゃったのもありましたね。

4 ■坂田靖子のこの本

つなさん、いらっしゃいませ。
なぜか、サン・コミックス版で、この3冊と『星喰い』が手元にあるのを発見しました(汗)。
ううむ……なぜだ。どうしてあるんだ(笑)。もしかすると古書店でサン・コミックスが出ているのを発見して「保護」したまま、忘れてたのかも(汗)。

5 ■Duo

二度ほど買いました。星喰いアニメ化の嘘記事が載っていたやつです。私の目当ては速星七生「ナナオの症候群」でしたが。ますむらひろしの「ジャングル・ブギ」なんてのもありましたな。こんな雑誌の存在が懐かしい…。

6 ■ジャングル・ブギ

朝比奈河内守さん、いらっしゃいませ。
ああ、そういえば、『ジャングル・ブギ』はDuo掲載だったみたいですね!
私自身はDuoは買った事がないので、だいぶ後からその事を知ったのです。

7 ■全部。

買っていたと思います。
創刊から廃刊まで。

8 ■Duo全巻

>ぐるぐるさん
まだ、保存しておられるのでしょうか。
としたら、凄いお宝なのでは!

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  • 1 ブログタイトル:日常&読んだ本log
  • 記事タイトル:「闇夜の本1」/闇はすてきだ
  • 記事概要:坂田 靖子 「闇夜の本 (1) 」 これは、ハヤカワ文庫用の著者あとがきにもあるように、坂田靖子さんのファンタジーで纏められた本。  私は夜が 大好きです。  満天の星 空にかかる月と  ひんやりした闇がステキです。  この本は 私が 生まれてはじめて