関西では、早いところは7月から私立中学でプレテストが実施されます。
ピークは10~11月ですね。遅いところは冬休み直前あたりまであります。
もちろんすべての私学が行うわけではありません。
志望校がプレテスト実施しているなら、そして、複数回実施し、かつ結果を見ながらの面談があるなら、必ず受けましょう。
学校によっては、プレテストを受けているかいないか、プレテストの講評会や説明会、結果面談に出ているか、入試日が複数ある場合何回受験するかによって、合否に何らかの影響が出る学校があります。
説明会ではっきりと伝えられる学校もありますから、そのあたりの情報収集はしておくにこしたことはありません。
また、プレテスト後の説明会では、入試問題の情報を発表する学校もあります。
この単元は必ず出します、とか、
この教科は易しい問題にします、とか、
プレテストとそっくり問題を出しますよ、とか……。
基本的にプレテストは実際の入試に沿って作られています。
年が明けて受ける入試と同じ出題傾向で作られていますから、万が一出題傾向に変更があった場合は、プレテストを受けていたほうが有利になります。
(同様に学校説明会は極力参加しましょう。特に国語については、記述問題の採点基準などを教えてくれる学校もありますから、注意すべき点がはっきりわかり、効率よく対策ができます。)
志望校がプレテストを実施していない場合は、志望校と同レベルかその上下偏差値5程度のプレテストを受けるのもいいと思います。
特に、個別指導塾や家庭教師のみで中学受験をする生徒さん。
プレッシャーを感じやすい、環境の変化に弱い、模試になるといつも通りに問題が解けなくなる。
そういった生徒さんなどは、どんどん受けたほうがいいです。
早いうちに入試と近い雰囲気を体感でき、受験するとはどういうことかを生徒さんが明確にイメージできるようになります。
そして、「合格したい!」→「じゃあ、今何をすべきか」ということをはっきりと意識できるようにもなります。
プレテストの合否判定は学校によってはかなり厳しめに判定を出すところもありますから、そういった情報も含め、どこのプレテストを受けるのがいいかの、先生に相談されてみてもいいですね。
プレテストの結果がよくても気を抜かない。
結果が悪いなら合格するために何をしなければいけないのかを明確にして、学習計画の調整をかける。
プレテストも模試と同じように、結果をどう活用するかが大切です。
関西については、私が確認した限りですが、7月17日に清教中学でプレテストが行われます。まだなんとなく入試というものがピンときていない生徒さんやふわふわしている生徒さんは、夏期講習前に向けて気持ちを引き締めるために、受験されてみるのもいいでしょう。