【なぜ生きる】 人間は、苦しむために生まれてきたのではない | 本好き精神科医の死生学日記 ~ 言葉の力と生きる意味

本好き精神科医の死生学日記 ~ 言葉の力と生きる意味

「こんな苦しみに耐え、なぜ生きるのか…」必死で生きる人の悲しい眼と向き合うためには、何をどう学べばいいんだろう。言葉にできない悩みに寄りそうためにも、哲学、文学、死生学、仏教、心理学などを学び、自分自身の死生観を育んでいきます。

 「幸せを求めること」と、「苦しみから逃げること」は、

 似て非なるものであることを、自戒したいと思います。



■人間は、苦しむために生まれてきたのではない
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天下を取り、征夷大将軍にのぼりつめた家康でも、
重荷を負うて、遠き道を行くがごとし」とみずからの一生を述懐する。
死ぬまで、苦悩という重荷はおろせなかったというのである。

無類の楽天家ゲーテでさえ、
「結局、私の生活は苦痛と重荷にすぎなかったし、
 七十五年の全生涯において、真に幸福であったのは四週間とはなかった」と嘆く。

自由奔放に生きたといわれる女流作家の林芙美子も、
花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき」と言いのこし、

夏目漱石は、「人間は生きて苦しむための動物かも知れない」と妻への手紙に書いている。

「人生は地獄よりも地獄的である」
と言ったのは芥川龍之介である。(『侏儒の言葉』)

これらの愁嘆を聞くまでもなく、
人生は苦なり」の、二千六百年前の釈迦の金言に、
みなうなずいているのではなかろうか。

だが私たちは決して、苦しむために生まれてきたのではない
生きているわけでもない

すべての人間の究極の願いは、苦悩をなくして、
いかに明るく楽しく難度海の人生をわたるか、に尽きる。

これこそが人類最大の課題であり、その解答が『教行信証』なのである。



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 苦しいということと、向き合ったうえで、

 「人間は、苦しむために生まれてきたのではない」

 と自分自身が思えること、

 そして、誰か大切な人にも言えること、

 そのために、日々努力し続けられる、そんな人間になりたいです。






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