今日はお天気が良かったので、久しぶりに校庭で
お弁当を食べることにしました。
メンバーは大体いっしょ…
ボブで渦巻きヘアのメグ、ロングでふわ盛りヘアのアヤ、
そして元ツインテールのリノリンとわたしって言うのが定番です。
わたしたちから10メートルほど離れたベンチに新入生らしい娘が
ぽつんとひとりでパンを食べています。
わたしはみんなとの話しより、その光景が気になっていて、
よ~く見てみてるとなんと、
部活見学に来ていた長身の女の子ではありませんか。
わたしは思いきって彼女に声を掛けることにしました。
「やっふぉ~、この前部活見学に来てたよね?」
彼女は突然のことに驚いた様子で少し混乱気味です。
「……」
わたしは一方的に話しを進めました。
「背が高いからいろんなクラブから誘われるでしょ?」
「どこかもう入った?」
「もしまだどこにも入ってないなら…」と
言おうとした瞬間
メグが横から突然…
「テニス部においでよ~」
「サーブとか威力ありそうだし~」と
横やりを入れてきたので、わたしとメグは
言い合いに…。
そうしているうちに彼女はそそくさと食べかけのパンを食べ、
逃げるようにその場を去って行っちゃいました。
「メグのせいだからね!」゛(`ヘ´#)とわたしが言うとメグが、
「な~に言ってんの最初っからあの娘怯えてたじゃん。」
「相手1年だよ。雅が一方的に話し掛けたのが悪いんだって…」
するとアヤが「それより、さっきの娘なんかおかしくない?」
確かにそうだ…。
ひとりだったのも気になる。
その後、その長身の娘は妹の舞と同じクラスであることが判明した…。