本日も静岡は蒸し暑さが感じる日中となりましたが、

ご覧の皆様には如何お過ごしでしょうか。

 

さてさて、火曜日のブラアズマの時、駿府城公園の

天守台発掘調査の様子を見て来ましたので、

没ネタにならない内にお出ししましょう。

 

先月の始めから調査自体は始まってますが、

あれから丸1か月以上経ち、様子を見てみますと…

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本丸の堀の所に丁度水が張っているのですが、

発掘中に水が湧き出たとの事です。

 

かつてはこうして本丸の堀に、満々と水が満ちた形で

天守台と天守が建っていたのだと想像出来ます。

 

元々静岡市内は地下水の富んだ土地柄でして、

市街地でも少し地面を掘っただけで水が出て来るのです。

 

現に駅前周辺の地下道を歩いてみますと、所々で

水の流れる音が聞こえ、場所によっては流れる様子も

見える上に、時々床に天井から漏れ出て来た水を

受けるバケツが置かれている事もあります。

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天守台の南側の角の様子ですが、この辺りが

堀底から4メートル上まで石垣が残っている事が

分かったのです。

 

明治29年に旧日本軍の静岡連隊の用地にする為に、

本丸の堀や天守台の遺構はすべて壊されたり

埋められり削平されたりして、遺構は残存しないと思われた

中で4メートル分残っていたのが幸いし、史料のデータと

整合すれば天守台の形そのものは復元出来るのは

確実と言えます。

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こちらは北側の角になります。

 

こちら側は南側と比べて破壊のされ方が

激しいものの、形は十分に分かる範囲で残ってます。

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同じ北側でも二の丸側の石垣を発掘中の様子で、
結構堀が深いのだと分かります。

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天守台の中央部分ですが、小石がギッシリ埋められ

構造が分かる様に見えます。

 

土の地山を芯にして、石垣と地山の間に裏込石を

詰め込み一段ずつ積み上げて行く根気と手間の掛かる

作業ですけども、今は部分的な発掘とは言え

駿府城の天守台が江戸城よりも大きいのが伝わります。