昨日になりましたが、三味線の棹の中子付けの作業を
『米のり』を使って接着しました。
一晩経って状態を見ますと、
キチンと接着していたのですが、思わぬミスが
発生してしまいました。
挟み方が悪かったのか、4~5ミリ程位置がズレたままで
接着している事が分かりました。

そのままではバラせないので、一度水で軽く濡らしてから
もう一度バラして再度接着し直しました。
米のりの接着力は実に恐るべきもので、
力任せに引き離そうとしても全く出来ませんでした。
※…水で濡らす方法は、刀剣の白鞘(休め鞘)を分解する時に
  この方法を用いるのです。

二度目の作業では、米のりを使おうかと思い
炊飯ジャーから失敬しようとしたら、お米を浸している状態で
そこで、ふと冷蔵庫の中に草餅があるのを思い付き、
一欠け失敬して餅を軟らかくして、更に水を加え
のり状にして餅のりを作りました。
※…この餅のりは三味線の皮を張る時にも使います。

再び接着して、今度は挟み方を工具を使わず
平紐のみの緊縛(爆)で試した所一先ず落ち着いたので、
もう一晩待ってから様子を確かめましょう。
※…因みに中子付けの作業では、楽器屋さんでは万力を
  使って固定させているのです。

$東  啓次郎の琴・三味線馬鹿一代-200912282310000.jpg

これがその緊縛状態の中子でございます。
決して変な事をお考えにならないで下さいませ。
明日こそは上手く接着出来ている事を念じてなりません。

本日もご覧頂きまして、本当に有難うございます。
どうぞ明日も皆様におかれましては、
良い1日をお過ごし下さいませ。