鉄タンパク不足の改善で完治しないうつ病にはナイアシン

症例；30代前半、女性。

独身で両親と同居。

元々女子サッカーをするなど活発。

9年間教師をしていた。

H28から、意欲低下、集中力低下を生じた。

近くの精神科クリニックに通院して治療を受けるが改善せず。

仕事に出られなくなったため、H29.2学校を退職。

H29.4、友人に伴われ当院を受診。

(友人は当院の元患者で、鉄タンパク不足の改善により完治)

一目見て、アスリートの風貌。

気力が出ず、頭が回らない。

BUN8.2、フェリチン16。

高タンパク/低糖質食＋プロテインを指示。

ジェイゾロフト25mg＋ドグマチール100mg＋メイラックス1mg＋フェルム1錠、を開始。

(ジェイゾロフトは後に50mgに増量)

H29.5、

やや元気になり久しぶりにサッカーができるようになった。

プロテインを飲んでいると言う。

H29.7、

BUN14.5、フェリチン71。

メイラックスス中止。

H29.9、

かなり状態は改善したのでジェイゾロフトを25mgに減量したら、”気持ちが落ちて息苦しくなった”と言うため、50mgに戻した。

C1000+E400を開始。

H29.11、

ナイアシンを500mgから開始し、徐々に増量。

H30.1、

かなり落ち着いて落ち込みがなくなった。

小学校の体育にパートで週2日出るようになった。

ナイアシン3000mg＋C＋E。

薬は、ジェイゾロフト50mg＋ドグマチール50mg＋フェルム。

このまま安定すれば、減薬出来そう。

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解説；

女性アスリートも鉄タンパク不足で、うつ病を発症して退職。

女性アスリートには、プロテイン＋鉄は必須であろう。

鉄タンパク不足の改善のみでは完治しなければ、ナイアシン3g。

長期間のビタミン不足で「ビタミン依存症」になっている。

ナイアシンは、統合失調症だけではなく、躁うつ病、難治性うつ病、パニック障害、強迫性障害、アルコール症、ADHDにも抜群の効果がある。

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