週3でアルバイトに来てもらってるカンさん(在日中国人の主婦)から中国についていろいろな話を聞くことがあります。
話題の中心となるのは、母国の自慢とは正反対のことが多いように思います。
実を言うとこのブログとは別に彼女には、FC2ブログで彼女目線の中国事情のブログを半強制的に書いていただいています。もうひとつ中国の大手IT企業が提供するブログでもうちの会社の紹介や運営サイトなどについての宣伝もかねて、アフィリエイトを実践してもらっています。
話が飛んでしまいましたが、カンさんが休みに中国に帰って友人たちに日本のいいところなどを話しても誰も信じようとしないようです。カンさんいわく、戦時下での日本のイメージが若い人たちにも定着しているからだとのことです。
僕が、カンさんに対して中国に対してこういったアプローチをしてみてはどうだろうと投げかけると、中国ではそんな土壌がないので無理だと即答されることが少なからずあります。
僕からするとやってみなけばわからないのではないのかと思うとともに土壌がないのであれば、チャンスではないかと思うのです。中国人に限らず日本人でもそういった既成概念にとらわれる人はいます。
僕の場合は逆に既成概念や既存のサービスをそのまま素直に利用できない性格なので、それはそれで足をひっぱっていることもあります。
やはりバランスが大事だということでしょう。
カンさん曰く、中国人は頭が固すぎるとのことです。
百度(中国の検索サイト:日本で言うグーグルやヤフーみたいなもの)でPPC広告(インターネット上に広告を出し、クリックしてもらった数で支払額が確定する成果報酬型の広告)を出す際にも中国の担当者の不親切さについてあきれていました。
その他いろいろ同じような場面に遭遇するのでおかしいのが半分、もう半分は日本人について考えさせられてしまいます。
逆の立場ならたぶん日本人を馬鹿にできないのではないかと考えてしまうのです。それだけ知らない国では虚勢を張らないと自分の立場を示すことができないのではないかと思うからです。
先日、爆笑問題のテレビ番組で日本で活躍する中国人の方たちとの討論会があり、そこで面白い話が聞けました。それは日本には「日本料理」というカテゴリがあるけれど、中国には「中国料理」などというカテゴリはないという話です。
わざわざいつも食べているものに名称をつける文化はないそうです。
大陸的発想という言葉があります。
カンさんは、僕からみると頭が固いように思いますが、大きな視点で捉えてみると客観的に自国の友人を批判できるというのは、すごくこころの広い、まさしく大陸的発想になっているような気がします。
日本人の中でやたらとナショナリズムを声高にアピールする人たちがいます、カンさんから受けた影響かもしれませんが、その人たちを見ていると小型犬がやたらと吠えまわっているように感じるようになりました。
これからもカンさんからの教えをたくさん受けたいと考えています。