獅子舞が踊り、大杯を干し、涙が流れる酒宴。 | 古典酒場編集長酔いどれブログ

獅子舞が踊り、大杯を干し、涙が流れる酒宴。

*********************
呑も! 呑も! 東北のお酒<378> 

  海舟散人
<千葉県>
http://www.babahonten.com/shop/
*********************

【この日のほろ酔い場所】
広島・鞆の浦「作右衛門」


古典酒場編集長酔いどれブログ


古典酒場編集長酔いどれブログ


古典酒場編集長酔いどれブログ


古典酒場編集長酔いどれブログ


古典酒場編集長酔いどれブログ
<お豆腐つけるお塩が非常に美味でした。鞆の浦で精製されているお塩とのこと>



古典酒場編集長酔いどれブログ


古典酒場編集長酔いどれブログ
<鞆の浦地方名物の大浅利。この大きさ、ものすっごいです>


古典酒場編集長酔いどれブログ







古典酒場編集長酔いどれブログ
<この日あがったばかりのお魚を>


古典酒場編集長酔いどれブログ
<板長が目の前でさばいてくれて>


古典酒場編集長酔いどれブログ
<薄造りにしてくださいます>


古典酒場編集長酔いどれブログ
<塩に包まれているものは。。。>


古典酒場編集長酔いどれブログ
<この杵を使って、父が塩を割ると。。。>


古典酒場編集長酔いどれブログ
<めでたい鯛が登場するのです>



古典酒場編集長酔いどれブログ




古典酒場編集長酔いどれブログ
<巨大竹筒から大杯に娘が注いだ金粉酒を父がぐい~~>



古典酒場編集長酔いどれブログ
<娘も父親に負けじと、大杯ぐび~~っ。どんな家族や!>


古典酒場編集長酔いどれブログ
<獅子舞の登場にはびっくり仰天。無病息災を祈って頭をハミハミ>




龍馬の隠れ部屋

見学した後は、

お宿に戻って、

露天風呂。

そして
この旅のメイン、
父の古希祝酒宴です。

どでかい大広間を
我が家だけで
貸しきっての酒宴。

しかも
その酒宴場所には
10帖はあろうかと思われる
広大なバックバーが
しつらえてあります。

うひょ~~。

ビール、日本酒、ウイスキー、
ワイン、リキュール、焼酎、

なんでも揃っております。

テンション上がるわ~~。


「どうぞお好みのものを
お好きなだけ
召し上がって下さい」
とのこと。

なぬぬ~~。

マジですか?
酔いんですか???

フガフガフガフガと
鼻息あらく、
バックバーを物色。

あ、こんな銘柄もある。
おや、
こんな銘柄まで
取り揃えてあるんだ。

スゴイなあ。


家族全員が
血液型が
異なる
我が家。

血液型さながらに
バラバラ勝手気まま、

それぞれに
好きなお酒のボトルあけます。

父はウイスキー、
母はワイン、
あたしは日本酒。

そして
夫は
各人からのおこぼれ。

板長さんも
専属でついてくださって

目の前で

この日あがったばかりの
鯛を
薄造りにおろしていきます。

あぁ、
なんたる贅沢!

美味い、美味い、
やっぱり瀬戸内の魚は
美味い♥

大宴会になり始めたところ、

予想もしない
余興が始まります。

まずは、
どでかい盃が登場。

あたしの身の丈ほども
ある
これまた巨大な
竹筒に入った金粉酒。

その金粉酒を
娘であるあたしが
大杯に注ぎ、

無病息災を祈って
父が飲み干す
という趣向。

なんつー、
呑兵衛好みな演出でしょう。

ぐい~っと飲み干す
父親に
お宿のスタッフさんも一緒になって
やんややんやの拍手喝采。

と、そこへ
突然
祭りばやしの音が
流れ始めます。

なんだ、なんだ、なんだ~~???

あたりをキョロキョロしているところへ、

獅子舞の登場です。

し、獅子舞~~!!

宴会が始まって
小1時間たっております。

その間、
ずっと待っていてくださったんですねえ。

なんという
余興でしょう。

一瞬にして
童心に帰り、

あたしも
頭をハミハミしてもらいました。

嬉しいサプライズが
満載。

大大円で
酒宴も終わり。。。

かとおもいきや、
さらに、さらに、さらに。。。

デザートを用意してある
喫茶部屋へ
案内されている道中、

若かりし頃の
父の写真


大きく大きく引き伸ばされて
壁にはられております。

事前に
お宿の方から
「お父様の想い出の写真があれば、
なにかご送付ください」

ご連絡をいただいており

それでお渡ししていた写真です。


どんな写真がいいか
迷いに迷って
選んだ写真です。


あたしが1歳の誕生日
の時に
写真館で撮影した
家族写真です。


今のあたしよりも
はるかに若い父と母

写っている写真。


今、こうして
毎夜毎夜へべれけになりながら
笑って呑んで楽しく生活ができているのは
父と母のおかげ。

両親が願ったような
楚々とした
大和撫子とは

真逆に育ってはしまいましたが

不肖な娘なりに

感謝の念を
伝えたくて
選びました。

それが、
まさか、
こんな風に
飾っていただけるとは!!



これには
父も母も
そして
なぜだかあたしまでも
涙ぽろり。


お宿の方には
「父の古希祝で」
ということだけ
伝えてあったのですが、

こんな
粋な演出をしてくださる
お宿のスタッフさん
には
感謝の念でいっぱいです。

一生の想い出になりました。


それにしても
呑んで笑って泣いて食べて

忙しい家族であることよ。



(2013.5.24)