『闘う葡萄酒ー都農ワイナリー伝説』(上野敏彦著/平凡社)
埼玉県の神亀酒造さんに
密着取材をされ、
蔵元さんの
果てしない闘いとご努力、
を
丁寧に書き綴っておられる
「闘う純米酒ー神亀ひこ孫物語」の
ご著者
で
共同通信の編集委員でも
いらっしゃる
上野敏彦さんが
書かれた
「闘う葡萄酒 都農ワイナリー伝説」(平凡社)。
ワインには不向きとされた農地で
ぶどうを造り、
そしてワイン醸造する
ありとあらゆる常識と反対とあざけりを
「とにかくここで造りたい」
その一念で
見事成功させた
宮崎県都農町にある
都農ワイナリーさんを
密着取材されております。
何事も、
とにかく
「好きだ」
「やりたい」
「どんなことがあってもやりぬく」
そんな情熱が
ひとつの形を引き寄せてくれるものだなあ。
そう実感。
そして、
平凡社の編集ご担当者さんが
「闘う純米酒」
と
この本と
そして
「千年を耕すー椎葉焼き畑紀行」(上野さん著)
の
3冊を
「人と農を敬うノンフィクション3部作」
と
名付けていらっしゃいますが、
まさしくその通り。
上野さんの
人に対する、
そして
農業に対する視線が
実に酔いのであります。
こんなふうに
自分が酔いと思った方々を
とにかく
じっくりと取材をする、
そんな姿勢に憧れます。
都農ワイン、
呑んでみたくなりました。
(2013.6.25)
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