またも微妙な天気です。
こういうときは、芝などへの水やりがなくて、楽でよいのですが。
ちと肌寒さもあって、私には微妙。嫁様は、元気。
自動散水装置が欲しい男、こたちゃんです。
今日は、もうひとつの家、の話。
今日の記事、ここの読者の方には、直接は役に立たない情報です。
ただ、私、こたちゃん、が「趣味と眺望を楽しむ家」を建てるに至った背景を知っていただくには、いいかな、と思い、書いてみました。
ブログの最初の記事 に、少し背景は書いていますが、今の家を建てることになった要因は、以前住んでいたマンションが直接の要因です。
以前住んでいたマンションは1974年に竣工した、40世帯のマンションでした。
ちょっと特殊だったのは、分譲マンションではなく、有志が共同で建てたマンションでした。
地元の商店街の店主達が、自宅として建てた物件です。
わが父様も、一員として、尽力したそうです。
その後、手狭になった事もあり、空きが出た別の部屋を私は購入しました。
今から10年前です。
海も山も近く、高速のインターが至近で車での遠出も楽。買い物も便利なら、富士山がよく見える眺望も実に美しいものでした。
それから30年を超え、ひとつの選択に迫られました。
大規模修繕か、建替え、か。
もちろん、様々な議論がありました。
幸いにも、容積率を持て余していた物件だったため、目一杯に建替えて戸数を増やせば、それを売った資金で有利な条件での建替えが可能である。
つまり、基本的には出費ゼロで同程度の広さの住居を入手できる目処が立ったのです。
建替える方向で、検討が開始されました。
その、建替え委員長が、私、でした。
40世帯、100名以上が住む物件です。
地権者全員の合意を得るのは、並大抵のことではありません。
合意形成に至るまでに、様々な事がありました。
マンションの建替えには、2つの方法があります。
建替え円滑化法を利用した方法と、使わない方法。
円滑化法が出来るまでは、全員の合意が得られないと、建替えはできませんでした。
日本の老朽化した集合住宅の建て替えが進まなかったのは、これがネックだったからです。
当初は円滑化法を利用した、建て替えを検討していました。
この方法を使えば、世帯数の5分の4の賛成さえ得られれば、法的根拠を元に実行に移せます。
採決が行われました。
結果的には、全員が賛成、ということになりました。
ならば、面倒な手続きが必要で手間がかかる円滑化法を利用しないで、建替えようという事になりました。
一旦全戸をデベロッパーに売却し、建て替え後のマンションを優先的に購入する方法です。
携わる手間や半年近い期間短縮も図れます。
ところが、話が具体化すると、不満を漏らす方、周囲からの入れ知恵でごね出す方も現れました。
一人でも反対すれば、頓挫、やり直しです。
果たして、建て替えは実現できるのか。
40世帯100名以上の住民の未来を左右し、億単位のお金が動くプロジェクト。
正直、そのプレッシャーはかつて経験がないほどのものでした。冗談抜きで、死んだほうがマシ、と思う時もありました。
そのプレッシャーは建て替えのための契約日まで続きました。
無事、契約が終わった時、へたり込みました。
実は、いまだそのダメージは引きずっております。
このご時勢です。
計画が少しでも遅れていれば、実現不可能だったと思われます。
そういう意味では、運は味方した、プロジェクトでした。
この夏には竣工し、旧住民と、新住民の新たな生活がスタートします。
本当は、私もその一人になるはずでした。
サラリーマンの宿命、転勤、が無ければ。
通勤できない距離ではありませんでした。
実は、現在の勤務地に移動する事があっても、住み続けられる事も念頭に、購入していました。
しかし、現実問題が・・・。
嫁様は一人っ子です。マンションから実家まで、車で1時間以上。
この距離、不安な距離です。
その、嫁様の実家から、転勤先までの距離は、車で30分。
マンションから転勤先までは電車で2時間以上。
嫁様への負担、将来的に両親に目が届くかの不安もあって、嫁様の実家に近い、現在の地へ、私の両親共々、移住したのでした。
両実家共に適度な距離で住むことが出来ており、将来的な不安も軽減されました。
しかし、私には、悔しい思い、が残りました。
あれだけ苦労し、建て替えまで漕ぎ着けた新しいマンションに住めない。
その悔しさをぶつけて、気合たっぷりに建てたのが、この「趣味と眺望を楽しむ家」です。
そして、私のもうひとつの苦労の結晶 は、いよいよ分譲を開始しました。
西側棟の上階では富士山が見えるリビングを実現しました。
耐震性も、学校などと同等の性能です。この性能はマンションではまだ少数派です。
(「趣味と眺望を楽しむ家」も負けじと同等の性能にしました。)
自慢のマンションです。
たまには、こんな話もいかがかと。
・・・。
この新マンション竣工前までには、我が家の引越し荷物の整理は終わらせようと思います。
負けてたまるか!(笑)
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