「ずっ友写真」を可能にしたBABYMETALの「謙虚さ」 | たろの超趣味的雑文日記〜本と映画と音楽とBABYMETALその他諸々

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2015年9月28日 Text by たろ a.k.a. TAROMETAL

9月26日(土)の6時30分からHTB(北海道テレビ)でBABYMETALのインタビューが放送された。取り上げたのは「イチオシ!モーニング」という情報番組。9月21日にZEPP札幌で行われたライブに合わせてのインタビューだ。

3人が深々とお辞儀をすることが番組中でもちょっと話題になったが,このお辞儀に象徴される謙虚さもまた,数あるBABYMETALの魅力の一つなんだなぁと再認識。そしておそらく,この謙虚さこそが,海外のフェスで数多の超大物レジェンド級アーティストたちと「ずっ友写真」をジャンジャン撮れてしまう理由なんだろうと思った。(何しろどんな強面アーティストも笑顔で写真に収まってしまうのだ!)

なぜBABYMETALはこれほどまでに同業のアーティストたちから歓迎されるのだろうか。

もちろん,BABYMETALの斬新な音楽性や神バンドの演奏スキル,そして何よりSU-METAL,YUIMETAL,MOAMETALの可愛らしさといった要素もあるだろう。メタル界の強面たちにとって,3人は可愛らしい娘や姪,妹といったポジションなんだと思う。だから,ただでさえ可愛がられてしまう。いわゆる「事務所の力」が働いているのも間違いないだろう。

しかし,それだけではないと思う。深々としたお辞儀に象徴されるように,様々なインタビュー(国内外を問わず)で見られるBABYMETALの3人の姿はどこまでも謙虚だ。フェスでは自分たちのTシャツを持ってアーティストたちの楽屋に挨拶をしに行くとも聞く。これを「営業活動」と言ってしまえばそれまでだが,メタル界において自分を売り込むためにTシャツを手土産にわざわざ挨拶をしに行くアーティストがいったいどれだけ存在しているだろうか。メタル界の住人たちは我が強くて自己主張が強いアーティストばかりだ。プライドだって高いはず。そんな気難しい連中が「よろしくお願いします」などとあいさつをしに行くわけがない。

だからこそ,謙虚に,慎ましく,一生懸命に,誠実に,先輩アーティストたちに挨拶をしてまわる3人の少女たちの姿は,強面レジェンドたちの心をとろけさせるのだろう。「BABYMETAL DEATH!」と挨拶する彼女たちに「うるさい!引っ込んでいろ!」などと言えるわけがない。見た目は恐いし,言動は過激だが,メタル・バンドの面々は根が優しい人たちが多いのも事実なのだ。

BABYMETALがメタル界に与えた衝撃は,そのユニークな音楽性だけではない。その謙虚さもまた,ステージの裏側では多くの人たちに新鮮な驚きを与えているはずだ。これもまた,メタル・レジスタンス――。