子供たちの歌声にのせて。 | KOTAKEの森からTOHOKUの空へ。

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けっして忘れないという想いとともに。


    お問合せ先:overture2012kt@yahoo.co.jp

久しぶりのブログアップになります。

水面下で、いろいろ模索はしていたものの具体的な動きにならないまま、
あっという間に夏を迎えてしまいましたが、プロジェクトのメンバーが
CDの音源をYouTubeにアップしてくれました。

画像はCDジャケット。
このジャケットも、プロジェクトに関わってくださった図工教諭の方が
被災地への子供達への想いをこめて描いて下さったものです。






CDを欲しいとおっしゃって下さる、被災地からのお問合せは、引き続き
受け付けていきますが、動画サイトにUPすることで、少しでも多くの
今なお、頑張っている子供達、大人の方へも、寄り添いたいと願いを込めた
子供達の想いが、歌声にのって届いてくれますようにと願ってやみません。





今日は広島に原子爆弾が投下されて67年目。

朝の広島での記念式典の中継をTVで見ていました。
式典には、原子爆弾と、原発事故という形は違えど、同じ「被曝」という
重い重い現実を負わされる事になってしまった福島県の方も多数、参列されていたとの事。

広島市長、そして小学生二人の平和宣言が読み上げられました。
そのどちらにも、戦争、原爆の悲劇を繰り返してはならないという事と共に、
福島原発事故で、故郷を追われ、目に見えない放射能汚染との戦いを余儀なく
されている方達への思いが、真摯な言葉で語られていました。

続いての、野田総理の言葉。

これは、あくまで私の個人的な感想ではありますが、前者に比べて
なんと薄っぺらく感じられたことか。

形式的なコメントが並べられていましたが、本当に総理自身が日本という国の
トップとしての自覚と責任感をもっているのだとしたら、もっと語られるべき
言葉があったように思います。

日本は確かに世界で唯一の原爆投下による被爆国です。
同時に、とても残念でならない事ですが、今現在、地球の大気を、海を
放射性物質によって汚染し続けている国でもあります。

大地震や津波といった自然災害は避けられない事だったとはいえ、
事故を起こせば、取り返しのつかない事になる原子力発電所を
最大限の防災意識のないまま、この地震大国で動かしていた事に対する、
自覚と反省を、もっと迅速な対応でもって、行動として見せていかないと、
被害者面だけしている国として、世界から見下されるだけでしょう。

絆、絆と綺麗事だけ並べ立てる前に、命を守り、安心して暮らしていけるための
本当の意味での被災者への救済が一日も早く為されるような、まっとうな国として
当たり前に機能するために。
せめて、あの場で直に耳にした平和宣言が、野田総理の心にまで届いていますように。