年末古典音楽
たまには古典音楽特集でも・・・
と言えどもやっぱり首が痛いので本日も短め文章で失礼いたします。
年末恒例の片づけ事、・・・・大掃除と年賀状書きを抜け出す口実を発見しました。
暮れも押し迫るといくつかの古盤古典音楽CD店では廃盤特集が催されるのです。
本日は都内のショップを梯子して希少な古盤を入手して参りました。
↓ ローラ・ボベスコ(Vn.)のブラームスヴァイオリンソナタ集。 (PHILIPS 30CD-3035)
↓ 清水高師 ブラームスヴァイオリン協奏曲。 (PLATZ PLCC-574)
↓ オスカー・シュムスキー バッハ無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ。 (ASV CD-DCD-454)
↓ ムラヴィンスキー ショスタコヴィッチ交響曲第5番 1966年ライブ。 (KKCC-6521)
↓ オレグ・クリサ(Vn.)&ミコラ・スーク(Pf.) ベートーベンヴァイオリンソナタ全集。 (DICC-76001-4)
ボベスコのブラームスとシュムスキーのバッハは年に一度流通するかどうかの超希少盤。
いずれも既に国内盤は所有していたのですが、初期オリジナル盤を手にするのは初めて。
オレグ・クリサのベートーベンソナタ集もかねてから探しまわっていたところに偶然発見。
ラッキーでした。
クリサと奥方のチェーキナ(Pf.)演奏のブラームスヴァイオリンソナタ全集も昨日イギリスから配達され、
ダブルでクリスマスプレゼントをもらったような気分です。
今年は不況を反映してか、なかなかお目にかかれなかった廃盤と巡り会う機会が多かったような・・・。
それだけ泣く泣く手放した人が多かったということなのでしょうか。
私に突然の不幸が襲ったとしたらきっとそれ相当の財産になるのかもしれません。
入手した音盤一つひとつにコメントするのが大変なので、本日はエモーショナルだった2枚だけご紹介。
アルゲリッチ(Pf.)とギトリス(Vn.)の競演によるベートーベン・クロイツェルソナタとフランクのヴァイオリン
ソナタ。
1998~99年に行われた別府音楽祭のライブ収録ディスクです。
この2人の共演はいくつか収録されたものがありますが、ギトリスもアルゲリッチも別人のようなトランス
状態!
あのときのクロイツェルは自分なりに巧く演奏できた・・・とアルゲリッチの後日談が残っている通り、2人
の演奏は熱のこもったものでした。
私はスタジオ録音とは全く温度の異なるフランクが特に推薦。
時に競い合い、向かい合い、頷きながらも最後は絶妙に収まってしまう緩急緩急の4楽章。
アルゲリッチの十八番のフランクながら、リッチやクレーメルとは違うハラハラドキドキ感を楽しませて
もらいました。
さらにもう一枚。
私としてはあまり聴く機会の無かった(というよりも若い時に聴き疲れてしまった、という表現が正しい)、
ブラームスの交響曲第1番。
ブラームスは個人的には第3交響曲が一番の好みなのですが、どうも最近フルトヴェングラーの盤を体
が好んでいるようなのです。
それも1950年のコンセルトヘボウを指揮したものがいい。
夢見心地のヴァイオリンが特に好き!
特にCDではこの古盤が弦楽器がきれいに再現されていると思います。
最近ベト9を全然聴かなくなってしまいましたね。
少しずつデフレの底なし沼へと引きずりこまれようとしている世の中で、若いころに励まされたブラ1を
もう一度聴きたいと心のどこかで望んでいるのでしょうか。
流されるよりも誰かがどこかでブレーキをかけなくてはいけない。
気のせいか「音」がそう言い聞かせてくれているように感じるのです。
さて、それはそうと大掃除で少しCDの処分をしなくてはいけないところ。
またしてもこっそりとディスクが増えてしまい、明日あたりまた鬼のいかづちが落ちてくるのではないかと
不安に駆られています。
そろそろ日曜日は溜まった片づけ事に励まなくてはいけません。