雨の日の植物遊び
今年の秋は来訪が早いですね。
一雨降った後はまた夏の日差しが復活するのかと思っていたら、どうやらこのまま秋に突入しそうです。
気温が下がると、猛暑を耐えた疲労が余波となってやってきて、新たな倦怠感を感じることがあります。
遅れてくる秋の夏バテですね。
これからスパートをかけなくてはならない時に、置き去りにならないようご用心下さい。
ベランダの植物も夏バテから回復して、多くの株が成長を再開しています。
暑さに負けて傷んでしまったバラも秋の芽を伸ばし始めました。
秋になったら、来春の宿根草の仕入れでなどで忙しくなりそうです。
今のうちに傷んだ株の整理が必要です。
街の園芸店には秋らしい植物が並んでいます。
リンドウやキクなどの伝統的な花も、最近は改良が進んで一味違う美しさをアピールしています。
リンドウの花はより碧く。キクの花はグリーンの新種が。
「キク」?かと思ったら「ポットマム」などという名前がついていて混乱しそうです。
キクの学名クリサンセマムの鉢植え(ポット)改良種=ポット・クリサンセマムを略してポット・マムと
呼ぶのだそうです。
知らないと全く別種かと勘違いしてしまいます。
さて、今日はあいにくの雨模様。
週末恒例の「花遊び」、今回は少し変わったところで熱帯植物のテラリウムを作ってみようと思います。
材料に使うプランツは当家室内でも栽培している「マコデス」、ジュエル・オーキッドの別名で最近人気の
植物です。
ショップでも入荷と同時にすぐ売り切れてしまうことが多いようです。
そのマコデス、いつも出没するショップで半額近くで販売されていたのを見つけて仕入れてきました。
通常この小さい一株が1200円から1400円で流通しているのですが、今回は650円でした。
この手のプランツが一番弱い夏の暑さが引いてきたので、今がちょうどよいタイミングですね。
テラリウムで一般的に使う植え込み資材は、ミズゴケや軽石の類が多いようです。
マコデスはニューギニアに自生するランの仲間。
亜熱帯のラン科植物の生息地の環境は、昼は高温、夜は低温の高湿度。
日照が少ない林の低床に、根からは酸素、空気中には高い湿度という普通では再現できない環境に
育っています。
しかもラン科の植物は共通して「貧栄養」の土壌を好むのです。
つまり肥料成分や水分が土壌に停滞すると弱ってしまいます。
この辺が人気のあるマコデスが上手く育てられない課題だと思われます。
そこで今回はベラボンというヤシガラを粉砕した特殊な植込み材料を使って、この厄介な環境を再現させ
てみようという試みです。
ベラボンは水はけと酸素含有率が抜群なのですが、水には馴染みにくいので、バケツなどで約1時間
水に浸しておきます。
テラリウムには直径20cm~25cm程度の球形ガラスケースを使います。
ケースは器状態で水が滞留するもの。
水分が腐敗して酸化しにくくするために、シーライムやミリオンなどのアルカリ性ミネラルを少量だけ
底に並べておくと根が傷みづらくなると思います。この辺はセントポーリアを栽培した経験での判断。
![0825_09](https://stat.ameba.jp/user_images/1f/fe/10087191652.jpg?caw=800)
仕入れたマコデスを古い植込み(ミズゴケ)材料から取り出します。傷んでいる根はハサミで切り落とします。
ピンセットなどを使ってマコデスを植え付け。
水に浸しておいたベラボンで少しずつ埋めていきます。
最後に根の活着を促すために用土のベラボンを指で押さえておくことを忘れずに。
![0825_14](https://stat.ameba.jp/user_images/4e/4f/10087192038.jpg?caw=800)
ピンセットで用土に埋まってしまった葉を救い出して終了。
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東京地区の今週一週間は雨で湿度が高めのようですが、乾燥を防ぐためにケースの上部にラップをかけて
おくことにしました。
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![0825_17](https://stat.ameba.jp/user_images/bf/d4/10087192339.jpg?caw=800)
あとは室内の気温が安定した明るいところに置いておけばいいでしょう。
暑さが引いていく初秋は、観葉植物、多肉植物、ランなどのインドア・プランツにチャレンジする絶好のタイミング
です。
テーブル・プランツを手作りで工夫してリラクゼーションタイムを楽しんでみてください。