なぜ、脳は神を創ったのか? (フォレスト2545新書)/苫米地英人
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★★☆☆☆
神の存在は科学的に正式に否定された。神は脳が作った情報に過ぎない。とのこと。
しかし、人間は神の存在や信仰心をよりどころとし、そこから生まれた権力や秩序によって社会を構築してきました。これが、脳が神を創った理由です。
しかし、人間(の脳)がつくった幻想に縛られるシステムは、多くの人が望む「自由」とはかけ離れている。
神の存在や、他人の価値に依存することは、心の安定をもたらしやすい行為ではあるが、その生き方で人生の満足感は得られるのか?
心から満足する人生を送るためには、自分の人生のゴールを自分で決めること。自分の価値観で生きること。
植え付けられた価値を価値だと思い込まず、過去に囚われず、釈迦が教えた「空」の概念をいまこそ認識し直そう。
そして、人間の数だけある価値を、お互い認め合い、尊重し、それぞれが人生のゴールを実現できれば素晴らしい。
という結論でした。
◆参照:金融日記「自分の頭で考えよう、ちきりん」
群れの中で生き延びてきた人類の本能から見た場合、「自分のアタマで考える」ことのリスクもあるよ、という藤沢数希さんのエントリーも、ひとつの考え方として納得感ありました。