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パタゴニアの社員はいつでもサーフィンに行っていい。登山、釣り、ランニングなどどんなスポーツでもOK。
その狙いは
①「責任感」(仕事で迷惑をかけない)
②「効率性」(仕事をてきぱき片付ける)
③「融通をきかせること」(生活・仕事のスタイルを柔軟にしておく)
④「協調性」(お互いの仕事を理解し助け合う)
⑤「真剣なアスリート」の雇用(製品に関する深い経験と知識が必要)
読んでいて特に⑤のこだわりを感じました。パタゴニアは、コアな客層に満足してもらうためには潜在的な顧客を失っても仕方がないと考える。高い成長も求めないし、株式公開もしない。「本物であること」を信条とし、「自然なペース」での成長を保つ。それでいて変化への対応や新たな発見にも意識を怠らない。本書でたびたび出てくる「持続可能」という言葉がキーワードです。こういう会社が長期にわたって(亀のような成長だとしても)存続するのだと思いました。
読み終わって、パタゴニアの製品をすごく買いたくなりました。職場としても非常に魅力的ですね。日本支社は鎌倉にあるとか。
社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論/イヴォン シュイナード
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