「志高く 孫正義正伝」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

★★★☆☆

孫社長の人生って、小説よりよっぽどドラマチックで痛快で人々を元気にさせてくれる。
以下、本書からの孫正義語録。

「男は賢いばかりじゃだめなんです。愚直なまでに掘り下げていかないと、男は大きくなれん」P.19

「私は小学校時代、多くのことを学びました。人を命令で従わせるのではなく、目的を共有しながら同志的に結びつくことも」(中略)「そういった同志的な関係が生かされるのなら、M&Aは最高の経営的な拡大の手法なのだと思います」P107-108

「(中略)自分は何のために仕事をしているのかと・・・・・・。その結論が、人のために喜んでもらえる仕事がしたいということでした」P.207

「損(孫)しても正義」P.279

「人一倍、手堅いと思います。でも、橋を渡ると決めたらダンプカーで進む」P.284

「物を生産して工場を作ったら、それが立派な事業で、立派な経営者ですか? それは大切なことだというのは十分評価します。だが、この100年、200年の日本経済の歴史の中で、世界に先駆けて人々のライフスタイルそのものを進化させる、そういうインフラを発明し、創造し、提供して世界をリードしていく、そうした事業家がいましたか?
 欧米で発明された自動車、家電製品、あるいはそのほか多くのものを、少しでも安くていねいに作った、少しでも上手に流通させたという会社は、いままでゴマンとあった。でも、それは欧米の模倣であり、二番煎じでしかない」P.339

「日本を今一度、洗濯いたし申し候」(坂本竜馬)P.342

「最も重要な三つのこと。一番目が志と理念。二番目がビジョン。三番目が戦略です」P.343


P.S.

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井上 篤夫
志高く 孫正義正伝