ブラック業界への就職が、なんだ! | 「農業は 人生を賭ける 価値がある」

ブラック業界への就職が、なんだ!

「農業は 人生を賭ける 価値がある」



息子たち

一人、二人と

巣立っていきます。


また一人

巣立つ準備を整えてます。







それぞれが

親の知らない世界へ

入っていきます。


それは

私たちが子に託した

念願の一つでした。







不安?

あまり有りません。


心配?

しても意味がありません。


期待?

親がすることではありません。


希望?

それは本人が持つものでしょう。



概ね、親が持つ心理的あれこれは

親自身の勝手な感情であって

客観的に見たら

息子らにとっては

どうでもいい画餅だと思ってます。







そもそも人生は

知らないことに遭遇するために

使ってるようなもの。


知ってること

分かってること

予想できること


そんなことの為に生きてるなんて

もったいないのじゃないでしょうか。


子供をもって

一番楽しみにしていること


それは

子供を通して知らない世界を疑似体験し

自分たちだけの時よりも

二倍三倍の世界に接すること。


こんな楽しみ

他にはありません。


だから息子らが

知らない世界に巣立つのは

本当にうれしくて

たまりません。








一度出掛けてしまえば

守ってやることも

助けてやることも

できません。


それは息子ら自身も

漠と自覚してるようですし

出掛けて半年も経てば

実感として肝が据わってます。


その点、親よりも

適応能力は素晴らしく柔軟で

しかもタフで高いと思います。







討死


行った先では

辛くて悲しいことも

いっぱいあるでしょうね。


一人で泣くことも

暴れることも 叫ぶことも

いっぱいあるでしょうね。


誰も助けに来れないところで

一人で乗り切るしかないこと

たくさん経験し 日常になるでしょうね。


精神的な討死は

時おり経験するでしょうね。


働き蜂のように

あくせく働き 懸命に尽くし

それでも死なざるを得ないこと

有るでしょうね。


悔しいでしょうね。


食らう飯は冷たいし

言い訳も 講釈も

いっさい通じない辛さを

味わうでしょうね。


雨に打たれ 泥にまみれ

人に揉まれ 踏みつけられ

自分だけ飴をもらえず

水も飲ませてもらえない。


不公平と理不尽の中で

実力勝負を挑むしかないでしょうね。


想像すると気の毒ですが

男として 人として

一皮も二皮も剥けるためには

避けて通れない道のりだと

私は思います。







結実


環境の変化に耐えた者しか

結実は為せません。


環境変化への耐性だけでなく

自分が痛みを経験することで

人の痛みを知ることができるから

人に優しくなれるし

義理を通す覚悟もできる。


試練を与えてくれる人の気持ちとか

叩いてくれる人の思いやりとか

一見、辛いことでさえも

時間を掛けて味わえる下地が

自然と身に付くでしょうね。







人の痛みを知ること。

人の悲しさや 辛さを知ること。


それは完全なる外海で

自分のことなんか誰も気にしない

たとえ死んでも人知れず沈む世界で

冷や飯食ってこそ

人の優しさや有難みに気付くし

本当の意味での報いを理解すると思います。







ブラック業界


息子らはみんな

ブラックと世に言われる分野で

生きています。


そういう私たち親も

ブラックの総本山たる 農業界。

色々と経験させてもらってます。



でも不思議ですよね。

たくさんの人が

嬉々として働いていますし

私たちも不幸とは思わないし。


なぜか?

苦労してるぶんだけ

楽しみも嬉しさも分かるから。


人生のコントラストを

イメージできる仕事だから。









たぶん

どんな業界に行っても

ブラックと言う人がいるでしょうし

同時に嬉々と働く人もいるでしょう。


ネガティブな声の方が

大きく響く世の中ですしね。


自分の心持ち次第で

見えるところが変わりますよ、きっと。


その為の下地を整えておけば

なんとか生き残っていけるでしょう。

いざとなれば

本当に殺されそうになるなら

委細構わず逃げる本能を

忘れずにいれば良いのです。











息子たちよ

受けた恩には

「ありがとう」とは絶対に言うな。


恩を受けた時は

「すみません」と思いなさい。

そして心に刻みなさい。


ありがとう、なんて言っては

時が有難みを流し去る。

だから「ありがとう」だなんて

いい加減な言葉は口にするな。


心の中で「すみません」と呟き

捲土重来を期すべし。



「ありがとう」は

すべてを過去完了形にするけど

「すみません」は

すべてを現在進行形に留めてくれるから。




くれぐれも言う。

「ありがとう」と軽々しく言う奴ほど

信用を失ってしまうからな。


そして、堂々と

冷や飯を美味そうに食い

泥水をゴクゴクと飲んでこい。

それがお前の信用と信頼の

源になるから。



つまり・・・

思いやりと優しさの

源になるから。
























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