雨

外は雨が降っています。明日の朝にはあがる…人知れず振る雨は「自分の為には闘えないけどファンの為に闘うと思うから厳しい練習に耐える事ができる」いつも「まずファン」の内藤大介さんが流している涙に違いありません。それは「まずファン」と語る内藤大介さんが、初めて「自分の為に流す涙」である事を僕は知っています。誰にも人知れず振る今夜の雨は私の心にも降っています。
子供の頃からいじめられていた彼が、母から厳しく育てられ一度も褒められなかった彼が北海道を捨て、東京に上京し帰る場所をなくして、いじめられる自分の心を変えたくてボクシングを始めるのは有名な話です。最初は「自分の弱い心を変えたくて始めたボクシング」が1試合1試合勝つ事で「心の弱い周りの人さえを強い心にしてくれたボクシング」になった内藤大介さん。「いじめられっ子」が「スーパーマン」になった瞬間です。それはどんなスポーツでも、どんなアーティストでも一流と言われる方々が必ず教えてくれる呟き…「平凡な君でもたった1つ自分の好きな事を一生懸命やれば周りに認めて貰える自分になれるんだ」だから「自分の好きを探そうよ」って事なのかも知れません。内藤大介さんは「いい試合出来なくてすいません」「お金だしてもらったのに、こんな試合して」いつもいつも「まずファン」なんです。彼を愛する人はみんなこう呼びます。「大ちゃん♥」「大きな大ちゃん♥」とってもとっても謙虚でいつも「弱い人」の事を第一に考える大ちゃん♥わたしはそんな内藤大介世界チャンプを「弱々しいチャンプ」「ゴキブリのようなチャンプ」という亀田親子のボクシングから学ぶ事は何もありません。ただ勝てばいいのであれば何でもありにすればいいのです。ボクシングは殴り合いでしかなくなります。内藤大介さんの試合は1試合5000～10万円します。でもいつも超満員なのは純粋に彼を応援したい「ファン」の気持ち。「両思い」の気持ち。あの会場でしか味わえない「内藤大介の試合」にお金を払います。世界で1番年寄りのチャンプ。世界で1番優しいチャンプ。貴方の「強さ」は貴方の「支えであったファン」にとって、永遠に心の中に残るでしょう。私は最終ラウンド、最後までファンのためだけに休まずうち続ける貴方の姿を忘れません。絶対に忘れません。絶対に。「最後までファンに応える！全てをやり尽くす！」あの時、見に来ていたファンは「もう貴方のボクシングが見れないか。」と思うと同時に皆、「世界チャンプの雄姿」を目に焼き付けていました。それはありがとうの涙でした。いつの日かあの試合と同じ時間を共有出来た事を誇りに思う時がくるでしょう。
今日だけは自分の為に泣いて下さい。この雨は人知れず明日の朝にはあがります。僕も明日の朝には元気になります。
「大ちゃん♥お疲れさま」
「ナイスファイト！」
もうファンに謝らなくていいよ。応援足りなくてごめんね。この雨があがるまでは泣かせて下さい。涙。悔しいです。