ころんが幼い頃
ベビーシッター兼
お手伝いさんとして
ころん家に住んでいた
軽い知的障害のある
バビねーさんから
何十年ぶりかに
電話があった。


バビねーさんの
母親が亡くなったので
うちの母が香典を送ったので
そのお礼の電話。


しばらく妹と
何か電話口で
喋ってたけど
妹はすぐに
わたしにふってきた。


イヤな予感がした。


電話に出て
久しぶりに
バビねーさんと喋る。


まずバビねーさんの
出身地は
九州でも方言がきついことで
有名である。


さらに知的障害を
抱えている。


もう
方言と
知的障害の
ダブルパンチで
まず何を言ってるのか
意味不明。


しかも障害のある人って
一方的に自分の
話をするやない?


妹も何言ってるのか
分からないから
すぐわたしに
ふってきたんやで。


要領のいいヤツやで。


何を言ってるのか
分からないまま
ころんちゃんは
結婚してないの?と
頭が弱いゆえ
ぶしつけな質問を
一切の迷いもなく
投げかけてくる。


もてなくてもてなくて
結婚できませんでした~
って返したら


「えぇ~!?


 ころんちゃん
 可愛かったやん。


 もてるでしょう?」


というお返事が
かえってきた。


そりゃ
あんたと過ごしたのは
幼い頃だから
子供のときは
誰でも可愛いでしょうよ。


それから
バビねーさんの
母親が亡くなったときのことも
説明してくれたんだけど
これも何言ってるのか
意味不明。


訃報なのか
危篤なのか
知らせが届いたので
病院に行ったら
すでに冷たくなってた
みたいな話を
まくしたてられた。


多分死に目に
間に合わなかったって
ことだと思う。


でまあ
また一方的に
何か喋られて
何言ってるのか
分からないけど
こっちも何か
言わなきゃなと思って


「お母さん
 いなくなって
 さみしくなりますね。」


と大人なセリフを
口にしてみたところ


「ううん。


 ちっともさみしくない。
 アラシがいるから。」



意味不明な答えが
かえってきた。


バビねーさんが
何言ってるのか
聞き取れず


「ん?」


と聞き返すと


「あれ?


 嵐嫌い?」


という答えが返ってきたので
わたしはやっと
アラシとは
アイドルグループの
嵐だと理解した。



同時に
これがホンモノだということも
理解したのである。


ホンモノとは
ホンモノのキチガイ。


わたしは
少し前のエントリーで
会社の売れ残り男性の
頭がおかしい
きっちんがいやと
このブログに綴った。


だがホンモノの
きっちんがいは
あんなもんやない。


ホンモノは
母親が亡くなっても
嵐がいれば
さみしくないんやって。


嵐は
さみしい女たちの
ずいぶん役に
立っている
ありがたい存在やねー。


そんでもう
これ以上
きっちんがいと
喋っててもなーと
テキトーに話を
切り上げた。


嵐の話も興味ないしね。


バビねーさんは
わたしたち姉妹の
写真を送ってと
頼んできたが
送る送ると言って
まだ送ってない。


だって
バビねーさんからしたら
ころんたち幼い頃の
想い出しかないかもしれんけど
もうわたしたちも
いい年をした
初老の姉妹やで。


可愛い子供の写真ならまだしも
初老の姉妹が
わざわざ自分たち写真なんて
撮らないつーの。


そして
送らないつーの。



初老にもなって
このブログに自撮りを
載せまくってるころんが
言うなってか。


そいでまあ
何とか電話も終わって
ほっと一息ついて


家族で
いや~
発言を聞いていると
これがホンモノのきちがいやったね
となごんでいたところに
再び電話がなった。


バビねーさんからだった。


「甘いもの好き?」


と聞かれたので
何か送ってくれるつもりだったんだろうけど


「ダイエット中なんで。」


と丁重にお断りしておいた。


をいをい。
バビねーさん。


あんた
生活保護を受けてるんだろ?


国民の税金から
甘いものなんて
とてもいただけないっす。


舛添さんじゃないんだからさー。


そんなこんなで
わたしの母は
このバビねーさん一家と
縁を切りたがっている。


縁というほど
繋がってもいないのだが
ころん幼き頃
散々世話になったのに
薄情な母親だ。


バビねーさん一家とは
バビねーさんの
母はもう亡くなっているが
実は弟がいるのです。


そしてこの弟の方が
実はころん家と
ながーく関わっていたことに
なるのです。



続く



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