ネットと愛国~在特会の闇を追いかけて~ | ここが変だよ在特会(仮)

ここが変だよ在特会(仮)

全ての差別に反対します!


ここが変だよ在特会(仮)

フリージャーナリストの安田浩一さんの新著「ネットと愛国 在特会の闇を追いかけて」読了しました。

内容は今更説明するまでも無いでしょう。講談社「g2」に掲載された「在特会の正体」に大幅に加筆された物です。

読後、色んな感情が込み上がってきました。


先ず最初に感じたのは安田さんって優しい人なんだなぁと言うこと。

どうしょうもない在特連中を突き放すことなく真摯に向き合い、連中の下らない「主張」に耳を傾け、連中の心の闇を丁寧に描いていると思います。

やはり安田さんは優しいとしか言いようがありません。

在特連中は安田さんの優しさに少しは感謝しろつーんだ馬鹿野郎!


次に感じたのは虚しさ。

次に沸々と怒りの感情が込み上げてきました。

桜井(高田)誠を筆頭に不遇な人生を歩んできた在特会員。

強烈な被害者意識、自己承認要求、反エリート主義・・・在特会員に至るまで様々な思いがあったのでしょう。

社会で誰にも相手にされず、認められない不遇な人生を歩んだネトウヨ達の受け皿が在特会しかなかった。

大変だったね。

可哀想だね。

・・・

って、なるかい!馬鹿野郎が!


人は誰もが大なり小なり悩みを抱えているもの。

思い通りに行かないことだって多々ある。いや、思い通りに行かない方が多いだろう。

普通の人ならそんな境遇にもジッと耐え、今を一生懸命生きているんじゃないのか?

明るい未来を見据えて努力しているんじゃないのか?

在特会だけが自分を認めてくれた?

やっと仲間が見つかった?

ほうほう、そりゃぁようござんした。

だからってそれが何で「朝鮮人を叩きだせ!」になるの?

理由もなく人を差別することでしか自分を確立できない、認められない。そんなモン糞喰らえ!だ。


「ネットと愛国」を読み終えて二つのキーワードが俺の頭に浮かんだ。

それは「勘違い」と「甘え」。

在特会は会長の桜井(高田)誠の強烈な「勘違い」から始まった。

勘違いさせたのは日本テレビ(ジェネジャン)、チャンネル桜、それと付け加えるなら晋遊舎だ。

当時、ネット社会で有名になっていた桜井(高田)誠を面白おかしく使ったつもりなのだろうが、こう言ったメディアに取り上げられてしまったおかげで桜井(高田)誠の勘違いが始まってしまったのではないか?

勘違いした桜井(高田)誠の馬鹿な脳味噌が妄想を膨らませ暴走して出来たのが在特会。

そこで大人しくシコシコと活動してれば良かった物を馬鹿に影響されて馬鹿騒ぎを開始。

その馬鹿騒ぎの動画を恥ずかしげもなくネットに晒し、それを見た馬鹿が在特会の主張を「正義」と勘違いして在特会に集まるようになって更に馬鹿騒ぎに拍車がかかる。

ネットのみが真実だと勘違いし、朝鮮、韓国、中国などの国が日本に攻めてくると勘違いし、左翼が日本を壊滅させようとしていると勘違い。

自分達は日本のために戦っていると勘違いし、見えない敵と戦っていると勘違い。

フジテレビが反日だと勘違いし、花王が、JTBが、ロート製薬が反日企業だと勘違い。

勘違い、勘違い、勘違い・・・


勘違いした連中の口から出てくるのは強烈な「甘え」。自分等が不遇なのは、恵まれないのは、思い通りに行かないのは在日や日教組、左翼、マスコミ・・・要するに自分以外の誰か、自分以外の社会に責任がある。

一度でも自分と見詰め合う事もなく、自分の生き方を反省する事もなく、努力する事もなく、自分から何かを変えようと動き出す事もなく、ただただ

ふざけるな馬鹿野郎!

甘えてんじゃねーよ馬鹿野郎!


まぁ、読む人によって思うこと、感じることは様々だと思いますし、俺も一度読んだだけで全てを理解したとは思ってません。

少し間を空けて再読したいと思います。

で、また感じる事があれば記事にする事もあるでしょう。


最後に・・・「ネットと愛国 在特会の闇を追いかけて」、当ブログの読者さん達にとっては最高にオススメの一冊だと思います。

読んだ方々の感想も聞いてみたいし、是非是非、一読あれ(^^)