ウチの三女 V3 、
ウィリアムズ症候群(7番染色体微細欠失)です。
“優しすぎる病”とか言われてますけど、
正直、何かの間違いだと思います。
ということで、
Ws' family 小劇場「『桜桃忌』なので・・・」、
お送りいたします。
とある日、朝の食卓、
いささか唐突に、
1号「あんた、太宰治って何の人か分かるよね?」
2号「え、えーと、うんと、えーと・・・」
1号「おいおい」
2号「分かってる、分かってるんだけど、出てこないんだよ」
1号「ホントか? 教科書にもあっただろう、『走れメロス』とか」
2号「う、う〜ん・・・あったっけ?」
やや気まずい空気。
で、
Daddy「 V3 は分かるよね」
V3「分かりませんよ〜」
Daddy「え〜、前に真剣に読んでたやつだよ」
V3「分かりませんよ〜」
Daddy「ほら、アレだよ。〇〇失格」
V3「えーと、人間失格」
Daddy「そう、その人。何の人?」
V3「ん〜とね、女の人と一緒に川を流れてく、みたいな・・・」
かつて、
「人間失格」にハマってたこともある V3 ですが、
太宰治の人生、ものすごい要約。
*s5e10 「人間失格」?
→http://ameblo.jp/kopfhochwilliams/entry-12107432220.html
2号はきょとん、
1号は生暖かく妹二人を見つめる、
そんな朝の一時でございました。
ま、その、なんだ、
太宰治その人や、作品を知らない(忘れた)としても、
生きていくのに、何ら不都合はありませんからね。
ちなみに Daddy 、
かつて高校入試の折、
『徒然草』の作者を問われて紫式部と答え、
国語19点(20点満点)だったという、
それ過去の栄光なの?汚点なの?
な男です。
今、幸せです。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
かなり前の話ですが、
松たか子・浅野忠信主演で、
『ヴィヨンの妻〜桜桃とたんぽぽ〜』
という映画がありました。
〈大谷(浅野忠信)はその才能とは裏腹に、お酒を飲み歩き、借金を重ね、妻以外の女性とも深い関係になってしまう破滅的な生活を送っていた。ひょんなことから夫の借金を返すために飲み屋・椿屋で働き始めた佐知(松たか子)は、あっという間にお店の人気者になり、日に日に輝きを増していった。そんな佐知は、常連客の一人、大谷ファンの青年・岡田(妻夫木聡)や昔佐知が振り向いてもらえなかった弁護士・辻から好意を寄せられるのだった。見違えるように美しくなっていく佐知に嫉妬する大谷。そして大谷は、書くことそして生きることに苦悩し、愛人の秋子(広末涼子)と心中未遂を起こしてしまう。それを知った佐知は……。〉
*東宝:ヴィヨンの妻〜桜桃とたんぽぽ〜
→https://www.toho.co.jp/movie/lineup/villon/
で、
それをきっかけに Daddy さん、
『ヴィヨンの妻』プチブーム。
書棚の文庫を引っ張り出して読んでみたり、
*筑摩書房:ちくま日本文学008 太宰治
→http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480425089/
後にも先にもこれっきりですが、
朗読CDとか買っちゃったりしました。
内容は、もちろん小説そのままなんですが、
映画にも出演してた伊武雅刀さん、渋いです。
*新潮社:ヴィヨンの妻
→http://www.shinchosha.co.jp/book/830229/
(超)短編小説です。
いろんな受け止め方ができます。
例えば、こんな会話・・・
「なぜ、はじめからこうしなかったのでしょうね。とっても私は幸福よ」
「女には、幸福も不幸も無いものです」
「そうなの? そう言われると、そんな気もして来るけど、それじゃ、男の人は、どうなの?」
「男には、不幸だけがあるんです。いつも恐怖と、戦ってばかりいるのです」
「わからないわ、私には。でも、いつまでも私、こんな生活をつづけて行きとうございますわ。〜〜〜」
ネット上でも、こちらで全編読めます。
*青空文庫:ヴィヨンの妻 太宰治
→http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2253_14908.html
ちなみに映画の方は、
前半、ほぼ小説をなぞっているのですが、
上の会話シーンの後、オリジナルの展開となっていきます。
それはそれで、
また、いろんな受け止め方ができる映画です。
どうでも良いことですが、
恋愛ジャンルという括りは許せるとして、
『ヴィヨンの妻』って「は行」じゃないですよね。
ツ◯ヤさん、お願いします。
ウィリアムズ症候群の世界へTouch and Go!
染色体異常にも色々ありまして・・・
育児の悩み、障碍も定型もありません。
特別支援教育ってどゆこと?こゆこと!