今朝、七時前の気温は1℃。
初霜で、車のフロントガラスも真っ白だった。
今日のお客さんはご夫婦二組で、四人。
一組はフランス人のご夫婦で、六十代半ばと思われる。
妻籠を見てから馬籠に向かって歩いたらしい。
五時過ぎのバスで戻ってきて、大きな荷物を持って六時少し前に、タクシーで来られた。
家に入って来た時名刺をくれて、見たら日本語で名前や肩書きが書いてあり、お医者さんで「子供の精神医学者」と書いてあった。
日本語も上手で、大体の日本語がわかる。
専門は「引きこもり・・」と言うので、「フランスの子供も、引きこもりがあるんですか?」と聞くと「少し・・」
日本語の上手なのもうなずける。
引きこもりの多い日本だから研究が出来るのかと、余計なことを考えてしまう。
もう一組はイギリス人の旦那さんと、新潟出身の日本人の奥さんの四十代位のご夫婦。
英語に苦労している私は、通訳してくれる人が居ると嬉しい。
フランス人にも通訳してくれると期待していたが、ほとんど話せるのであまりお願いしなかった。
それでも細かなニュアンスが伝わらないときは「すみません!お願いします!」
嫌がらずに伝えてくれるのでありがたかった。
話をしたり木曽節を歌い、「囲炉裏の周りにどうぞ」と私が勧めたので、私が居間に引き上げてきて夕食を食べている間も、火の周りで四人で話されている様子。
火が燃えているかな・・と、見に行くと、全く飲まれないイギリス人の旦那さん以外の三人で、飲んでいた様子。
ボトルを持ってフランス人の旦那さんが、「焼酎です」と言って私に勧める。
折角なので少し頂いたが、日本人の奥さんが「結婚式の引き出物らしいですよ」と言う。
京都で友達の結婚式があり、そのときのものだと言う。
特注品なのだろう。変わったデザインのボトルで、細長い首の瓶の底の部分が、瓶の中まで切れ込んでいる。
そこに印刷されたメッセージが入れられていて、レンズ効果で字が大きく浮き上がるようになっている。
紙には25・26日に結婚式を挙げたカップルの名前があり、フランス人?と日本人の名前だった。
ボトルや箱には製造会社の名前は無く、米焼酎だと思うが、原材料やアルコール度数も書いてない。
飲んでいたら、「どうぞ」と再度勧めてくれたが、大事なお酒なので「もったいないからもういいです」と断った。
世界的に有名な言葉になったようだが、「もったいない」が伝わったかどうか・・。