夜に呼ぶ | 絵画的世界の窓

絵画的世界の窓

GALLERYからの景色

夜中に目が覚めて、悶々とするあの悪魔的時間ほど

耐え難いものはない。

だけどここ最近、その呪縛から解放されるつつある自分を発見している。

思いつくまま、浮かんだ言葉を、さほど躊躇することなく、

また必要以上に練る試練からも無頓着に、

ツイート欄に書きなぐることで、

あの忌まわしい時間を何とかやり過ごすことが出来るようになった。

いやそれ以上に、言葉を連ねる歓びを知った。

これは画期的と言っていい、

ひょっとするとぼくの大いなる転機となるかもしれない重大事件だ。

今朝方も半ば朦朧とする意識のなかで、

ツイート欄に打ち込んで、

さて書き終えたので送信ボタンを押すと、

制限次数の140字を超えているではないか。

ほぼ倍にあたる文章が打ち消し線を引かれて、宙に浮いてしまって、

ツイート出来ない。

ツイート出来ないとなると、なんとも悔しい(笑)。

せっかく書いたのに(笑)!

という事で、ここに書かせて下さい。

ひっそりと載せますから。

フェイスブックもツイッターも切ります。

このブログだけに載せますので。

お許しを。

散歩

近くて 遠いところへ 歩いて出かけ

くねくねとした露地に入り込む

何処にでもあるような景色を

見たことのない景色のように 驚きながら

行き先など知らない旅人となって

脚のむくまま

気のむくまま

何処までも 何処までも

垣根のみどりを 目の肥やしに

台所からする匂いや 物音に

郷愁を誘われつつ

知らない道を求めて 求めて

夜の迫る影に怯え

来た道を 振り返ることなく

何処までも ぼんやりと

ただ 宛てどなく

行き着く先の

期待も心配もいらない

それが散歩 それこそ散歩

脚の向くまま

気の向くまま

ほんとうは このまま

夜の帳とともに

闇に消えたい