PRIDE男祭りFUMETSU | 日本平スタジアムでカメラを落としたヴェルディサポーターのブログ

日本平スタジアムでカメラを落としたヴェルディサポーターのブログ

2005年8月24日の日本平での清水戦で劇的勝利に興奮してカメラを落とし、
ブログを通じて味スタで戻ってきた経験を持つ男が主にヴェルディ、
時々その他スポーツについて何か書くブログ。
時々カメラでの写真(撮影はときどき自分ときどき弟)があることも。

今年は桜庭がHERO’Sに移籍したり

地上波中継がなくなったりと

様々なことがPRIDEに襲い掛かってきた。

それでも自分の中では一番面白い格闘技が

PRIDEという位置づけは変わりませんでしたね。

地上波では放送なくなりましたが

やはり大晦日といえば自分の中では男祭り。

わざわざ地上波のTVを見ないでスカパーで見てしまいました。

今年のカードは例年に比べるとやや小粒ですが

それでもやっぱり面白かったですね。


田村潔司 VS 美濃輪育久改めミノワマン


相変わらずの美濃輪ワールドで始まった試合だったが

これからどうなるんだろう?と思っていたところで

右脇腹に田村の膝蹴りが決まってしまいTKO。

リングネームを変えて挑んだ美濃輪ことミノワマンだったが

その名前に相応しい戦いは出来ませんでしたね。


青木真也 VS ヨアキム・ハンセン


前回のPRIDE武士道で数少ない面白い試合をした青木と

実力者ハンセンとの一戦。

さすがにハンセン相手では苦しいかな?

と戦前は思っていたがどうしてどうして。

素晴らしい身体の柔らかさを生かしてのフットチョークで

見事に青木がタップアウト勝ち

面白い選手が出てきましたね。

あまりにも未知数でこれからが非常に楽しみ。

来年のライト級GPの台風の目になるかもしれない。


郷野聡寛 VS 近藤有己


端的に言えば日本人対決らしい試合。

両者とも技術も素晴らしいし、上手いと思わせるが

両者決め手に欠けて結局判定。

この前の試合が熱かっただけに何ともどっちらけ。

結局判定で郷野が勝ったが一番の盛り上がりは

郷野の入場という試合だった。


マウリシオ・ショーグン VS 中村和裕


中村カズはとても頑張っていたと思う。

守りも上手かったし、よくショーグンから極められなかったと思う。

だがはっきりいえばそこまでだった。

守りは上手くいっても攻撃は全く出来なかった。

その辺りに両者の大きな差を感じた。

中村カズが上に行くために乗り越えるべき壁を突きつけられた試合。

今後中村カズがこの壁を乗り切れれば一流の選手となれる。

いい選手で終わって欲しくないだけに頑張ってもらいたい。

しかしショーグンは本当にいい選手だなぁ・・・。

試合は判定でショーグンの勝利。


川尻達也 VS ギルバート・メレンデス


壮絶な殴り合い、いや打撃というよりはどつき合い。

判定になるならこれくらいの戦いを見せてくれ!

というのを前の2試合の選手たちに

見せてやりたいほどのいい試合だった。

ほとんど両者互角の試合だったが

打撃のクリーンヒットがややギルバートの方が

多かったためかギルバートの勝利。

しかし両者とも今後が非常に楽しみだと思わされた。

来年のライト級GPが楽しみですね。


藤田和之 VS エルダリ・クルタニーゼ


しょぼい試合。

何だか藤田を出すために噛ませ犬を呼んだ感じがする。

アマレスのチャンピオンだったらしいが

打撃をほとんど学んでない感じで

藤田の軽いショートアッパーを喰らっただけで戦意喪失。

そのままTKOで藤田の勝ち。

この試合必要だったかな?


五味隆典 VS 石田光洋


ライト級王者とライト級のホープという楽しみな戦いだったが

意外にも勝負は一方的な展開に。

今シーズン五味は不調だったのだが

今日の五味はこれまでの五味とは違い

去年までの五味が帰ってきていた。

絶好調の五味相手では石田は厳しかった。。

左ストレートのカウンター一閃であとは一方的に殴られ続ける。

そしてTKOで五味の勝利。

五味からすれば顔を洗って出直してこいという感じか。

帰ってきた火の玉ボーイ五味。

来年はライト級GPも行われるらしいので

五味には圧倒的な力で勝ちまくってもらいたいですね。

石田はこの負けを糧にまた一つ階段を上って欲しい。

今日は何も出来なかったがもっと出来る選手ですからね。


吉田秀彦 VS ジェームス・トンプソン


当初は吉田ペースだったものの、

今までのトンプソンと違って吉田の寝技に対応。

こうなると体格に劣る吉田は苦しくなる。

最後はトンプソンのビッグパンチをあごに喰らってしまいTKO。

トンプソンは相変わらず魅せる試合をしてくれる。

ただ上位の選手に勝つにはもっと打たれないようにしないといけませんけどね。

吉田はやっぱり大晦日に相性が悪いんですかね・・・。


ジョシュ・バーネット VS アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ


PRIDE無差別級のベストバウト再び。

前回は判定でジョシュが勝ったが

実力伯仲でどちらが勝ってもおかしくない試合だった。

そして今回もまた凄まじい試合となった。

第1Rは当初スタンドでややノゲイラ優位も

ジョシュがバックドロップを咬ましてチャンスを掴んだが

ノゲイラがそこから上手く返してジョシュのスタミナを奪う。

そこからはややノゲイラが試合をコントロールするも

最後の最後、最終Rにドラマが待っていた。

タックルに行ったノゲイラのわずかな隙を狙い

フロントチョークを狙いに行く。

完璧に極まったように見えたが

ノゲイラはそこから奇跡の抜け出し。

結果は判定でノゲイラの勝利だったが

最後の最後まで息もつかせぬ見事な戦いだった。

本当に素晴らしかった、また見たい戦いである。


エメリヤー・エンコ・ヒョードル VS マーク・ハント


PRIDEが誇る最強の王者。

スタンドはともかく、グラウンドでハントは分が悪いと思っていただけに

ヒョードルが腕ひしぎを極めた時は完全に勝負は決まったと思っていた。

しかし今日のハントは今までとは違って成長していた。

そこから見事に返して、逆にアームバーを仕掛けに行った場面もあった。

だがそこでやや手数が少なかったのが

試合の行方を決めてしまった。

ハントの重さの前になかなか立ち上がることが出来なかったが

わずかな隙を見逃さず立ち上がってからは怒りの鉄槌、

そしてそこからグラウンドに持ち込んでお返しの

アームバーでタップアウト勝ち。

流石のハントも王者の攻めを2度返すことは出来なかった。

しかしめずらしく怒ったヒョードルを見られたのはなんか新鮮だった。

それだけハントが追い詰めたということなんだろう。

これからのハントが楽しみである。

でもやっぱりヒョードルの強さは圧倒的である。

ミルコがUFC移籍という話もあるがこの最強の王者から

逃げて何の意味があるのだろう?

ヒョードルがいる限り自分はPRIDEを見続けるだろうな~。


いや~、やっぱり大晦日はPRIDEですね。

途中まではう~むと思わされたが

最後の2試合でそれも吹き飛んだ。

あの2試合はPRIDEにしか出来ない面白さだった思う。


ていうかさっき短くしたいと書いときながら

また長くしてしまった。

やっぱり自分に文章短くしろというのは不可能なのかな?

とりあえず来年も適度な長さで頑張ろうと思います。

それではまた来年!