7月14日 千葉市の穴川コミュニティセンターで開催された
“心と体の健康フェア~在宅でもいきいき過ごせるように~”というイベントに
ブース出展しました。

主催は、国際ヒーリング看護協会(IHAN)
国際ヒーリング看護協会は、統合医療の発信と発展に寄与することを目指しています。

いったいどんなイベントだろう?
訳も分からずにブース出展したイベント(私のエエカゲンさにもほどがあるって、叫びすみませんあせる

でも参加して、今まで心のどこかにあった疑問への一つの答え、が見えたような気がしています。

まずは、イベントの様子をご覧ください。

イベントは、認知症を地域で支えると題した講演会から始まりました。
千葉市あんしんケアセンター所長の烏山三和子さんによる、認知症サポーター講座を中心にしたお話です。

$金平糖のブログ~合言葉は、「できる事を・出来る時に・無理なくちょこっと」~

最後に
アンケートをしてみると、昔からの三軒両隣的支え合いには、あまり期待していないという人々の意識が垣間見える。新たなコミュニティ、新たな支え合いの仕組みが必要ではないか
というお話がありました。

新たなコミュニティの必要性。
それは、きっと行政や私たち市民も気づいている。
金平糖の活動でも、地域のつながり・新たなつながりを求めてやってくる方がいらっしゃる。
私たちは、そういう方々をつなげて支え合う力にできないかと模索しています。

う~ん、思いはみんな一緒なのに……難しいな……など考えていると、代替医療の体験時間になりました。

この日体験できたのは……
アロマテラピー
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レイキやヒーリング
$金平糖のブログ~合言葉は、「できる事を・出来る時に・無理なくちょこっと」~

そしてアートセラピー。
私もアートセラピーを体験してみました。

最初にタロット占いのようなカードをひきます。
私がひいたカードは

$金平糖のブログ~合言葉は、「できる事を・出来る時に・無理なくちょこっと」~

「自由」

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へぇ~妙な納得感とともに、アートセラピーの世界に引っ張り込まれた私。

言われるままに、色を選んだりしながら出来上がったものは……

$金平糖のブログ~合言葉は、「できる事を・出来る時に・無理なくちょこっと」~

う~ん、これは一体どのように評価すべきか……
多分、評価という事ではないのでしょうね。

紙を持つ、色を感じて、好きな色を選ぶ、そして、白い紙に向かって思うままに描いてみる
セラピストの声を聞き、ともに過ごす時を楽しみ、時には無心になれたり
そして、出来上がった自分の作品をセラピストや家族や、仲間と一緒に鑑賞する
こうしたことが
入院中やベッドから起きあがれなくなった方には、普通の日常の一こまとなるのかな
心にゆとりがなくなった方が、ゆとりをとりもどすきっかけになるのかな
そんなふうに思いました。

最後は、認知症の方のアロマタッチケアの講演と実演です。
講師の新川宏美さんは、昨年度ご家族へのアロマタッチケアを取り入れた訪問看護をされました。訪問看護する時セラピストが一緒に行って、看護師は患者さん、セラピストは家族とそれぞれをケアしようという取り組みです。今、その報告書をまとめられているとか……
金平糖のアロマセラピストまゆさんも、その活動に参加されました。
報告書が楽しみです音譜

私たちのブースでは、金平糖の活動やタオル帽子・ドレーンポーチ・尿パックカバー試作品などのケアグッズを展示しました。

$金平糖のブログ~合言葉は、「できる事を・出来る時に・無理なくちょこっと」~
$金平糖のブログ~合言葉は、「できる事を・出来る時に・無理なくちょこっと」~

知人のために……と、タオル帽子を持ってかえられた方
そして、ケアに関わる方々の
これらのケアグッズ、もし現場にあれば……
このような尿パックカバーを、ご家族の方が作っていらっしゃった……
という言葉

これらの一つひとつが、金平糖の新たな力となったイベントでした。

そして、イベントが終わり交流会の会場へ。
交流会でも、本当にいろいろなお話を聞くことができました。
おかげで、私の目の前にアートセラピーやヒーリング・レイキといった、新たな扉が現れました。この日は、その扉をちょこっと開けて、ちょっぴり覗いてみただけ。
まだまだ、それが何ものなのかは、わかりません。

でも、ふと思ったことがあります。
それは、乳がんと告知され、いろいろ勉強する中で
EBM―科学的根拠に基づいた医療、NBM―その人の物語りにそった全人的医療、尊厳ある死・尊厳ある生、などいろんな言葉に出会いました。

その中で、ず~っと疑問に思っていたことは
その人の物語にそった全人的医療って何?
尊厳あるって、どういうこと?

医療者が、患者から物語を聞き、その人の背景を知る。
そこに、医療者の気づきはあるかもしれない。
そして、その気づきが、治療方針に反映されるかもしれない。
でも、それが、その人の尊厳ある生につながるのだろうか?
確かにそれに取り組んでいる医療関係者の方々には、本当に頭がさがる思いです。
でも、医療というフィールドの中での取り組みに過ぎないのでは……との疑問もありました。
どうすれば、本当に全人的にその人を支えることができるのだろうか?
そもそも、全人的ってどういう事?

疑問は、深まるばかりでした。
でも、このイベントでいろいろな代替医療やそれにかけるみなさんの思いを聞いて
もしかしたら、このような代替医療が、患者さんやご家族、それを支える方々の
心のゆとりにつながるのではないか
そのゆとりが、自分らしさを取り戻すきっかけになるのではないか

人は人とのつながりの中で支えられ、支え合って生きていく
そのつながりの選択肢は、人によって違うはず
自分にあった選択肢が見つかるような、そんな医療であればいいな
そんな事を思いました。

でも、代替医療という言葉には、落とし穴もあります。
私たち市民は、正しい情報を見抜く知識が必要です。
そして、正しい情報へと市民へつなぐシステムも必要なのでしょう。
また、代替医療の有効性を、何らかの指数として表すことも必要なのだと思います。
交流会では「がんばっている仲間のために、代替医療の有効性を示すことができないだろうか」と、大学院で研究されている方にも出会いました。

この日、ここに集った人たちの思いが実る日がきてほしい…いつかきっとくる…
そんな思いで会場を後にしました。

ブース出展を快く許可してくださったIHANの皆さま、ありがとうございました。